DJ KOOさん「若い人に歩み寄らなくてもいい」 バラエティー番組で「スイッチが入った」瞬間

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DJ KOO:50を過ぎたあたりから後輩がたくさんできてきて、今後さらに自分をアップデートしていくためにはそうした若い世代とのつながりが大事だと思いました。

でも、よくありますよね、上司が「一緒に飲みに行こうぜ」と部下を誘ったり、若い子の流行の話題に乗ったりしてどうにか歩み寄ろうとするけれど、うまくいかないということ。僕はそこまで歩み寄らなくていいと思うんです。

DJ KOO的には、自分がとにかく楽しんで仕事をしたり、真剣に話をしたりすることが大事。バラエティー番組に出演させていただくと、一緒に絡んでいる芸人さんはほとんど僕より若い人ばかり。その方たちにいじって突っ込んでもらって、仕事のあと「KOOさんにハッピーオーラいただきました」って言われることが一番うれしい。

(写真:エイベックス提供)

バラエティー番組で変わったきっかけ

――突っ込まれやすい雰囲気やキャラクターであることも大事でしょうか。

DJ KOO:そうかもしれないですね。バラエティー番組に出だした頃は、ミュージシャン気質じゃないですけど、カッコつけて「僕はそういうのはいいんで」と距離を置くような感じでした。でもそうやってカッコつけることが逆にカッコ悪いと気づいたんです。

――カッコつけることがカッコ悪いと気づいたきっかけはなんだったのでしょうか。

DJ KOO:何かきっかけがあった、というわけではないのですが、例えば、あるとき、ドッキリにかかったことがありました。夜中に祈祷師の家に行くと、タレントが壁を破って出てきて脅かすというドッキリ。

僕は驚かされ役だと思ってワーッと驚いたら、「じゃ、続いてはKOOさんが脅かす役でお願いします」とスタッフに言われて。僕、聞いてないんですよ。「顔を真っ赤に塗ってつけ鼻をつけて天狗になってください。それからローションをつけて滑り台から滑って壁を破り、次の演者さんを脅かしてください」って。

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