日本人が大好きな「卵サンド」超絶進化中のワケ 過熱する「卵サンドブーム」の背景にあるもの

拡大
縮小
卵サンド、天のや
ますます盛り上がる「卵サンド」の流行。人気の卵サンドの進化をたどります(撮影:今井 康一)

数年前から続く卵サンドの流行が、最近ますます盛り上がっている。

ゆで卵をつぶしてマヨネーズであえたおなじみの卵サンドもあれば、卵焼きを挟んだ和風テイスト、オムレツサンド、ベーコンやレタスなどと一緒に挟むなど、さまざまな卵サンドが人気を博している。日本生まれのものだけでなく、アメリカから上陸したサンドイッチも、最近では韓国ブランドの店もある。韓国でも卵サンドは流行中だ。

提供する店は、喫茶店やパン屋だけにとどまらず、卵料理専門店や卵サンド専門店まで登場し、流行は全国に広がっている。いったいなぜ、卵サンドの流行が過熱しているのだろうか。

「火付け役」になった卵サンドは?

火付け役とされるのは、東京・麻布十番にある甘味処で、夜はお好み焼きや一品料理も出す「天のや」。ランチタイムとテイクアウトが中心で、だし巻き卵の「玉子サンド」を店内で1人前1080円(テイクアウトは1180円)で販売している。

メニュー数が多い同店では、日によって卵サンドを仕込む数は違うが、テイクアウトの予約だけで60~70人分程度は日常的に作っているという。これまで最も多く作ったのは、ハーフサイズ400人分の大口予約を受けたときで、「店を閉め、徹夜で1日半仕込みにかかりました」と天野博湖(ひろこ)社長は言う。

次ページ芸能人おもたせグルメのナンバー1になった
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT