4回目接種「対象者拡大」「間隔見直し」の重要論点 今秋以降のオミクロン対応ワクチンを待つべきか

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以下、番組での主なやりとり。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):厚労省は、ファイザー社とモデルナ社が開発中のオミクロン株対応ワクチンを使って秋以降に追加接種を準備する方針を固めた。このワクチンは、オミクロン株を含むすべての新型コロナウイルスに対して高いレベルの重症化予防効果を持つとされる。

4回目の接種のタイミングは

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):4回目接種について、政府は対象を医療従事者や高齢者施設の従事者にも広げた。オミクロン株対応ワクチンが今秋以降出てくるなら、接種間隔を考える必要がある。オミクロン株対応ワクチンを待ったほうがいいのか、4回目接種を受けられる人は受けたほうがいいのか。

寺嶋毅氏(東京歯科大学市川総合病院教授、日本感染症学会専門医):今の感染状況を見ると4回目接種を受けられる人は受けたほうがいい。ただし、4回目接種は上乗せ効果とその有効期間、とくに感染予防効果の期間はある程度限定される。そういう意味ではオミクロン株対応ワクチンが出た場合には、やはり高齢者、基礎疾患のある人、医療従事者などに順次接種していくのがいい。接種間隔で言えば、現在の3回目接種、4回目接種からちょうど4カ月から5カ月経った頃に、新ワクチンがある程度供給されていることが望ましい。

(画像:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:新藤さんは、オミクロン株対応ワクチンに期待しているか。

新藤義孝氏(自民党政調会長代理、党新型コロナ対策本部長代理):今これだけ感染が拡大しているから、4回目のワクチンを打てる人は打ったほうがいい。問題は、59歳以下の人たちで4回目のワクチンを打ちたいと思っているのに打てない人がたくさんいること。そういう人たちに道を開く工夫を党の中で言っていこうと思っている。

梅津キャスター:具体的には対象年齢の引き下げなどを検討していくということか。

新藤氏:そうだ。4回目を打ったあと、接種間隔は5カ月を前提にしているが、3カ月で追加接種できる国もある。4回目接種を受けたあと、接種間隔変更の可能性はある。秋以降と言ってもいつになるかわからないのだから、心配だなと思ったら、まず打てる人は4回目を打ったほうがいい。

松山キャスター:4回目接種について各国では年齢引き下げの動きがある。接種対象を拡大すべきか。

吉村洋文氏(大阪府知事):今の対応の話をするのであれば、(接種間隔の)5カ月枠をはずすべきだ。そのうえで高齢者施設の従事者や非常にリスクの高い人にどんどん打っていくということをやったほうがいい。この5カ月枠があって、今の感染拡大の波とちょっとずれてしまっている。波が少し早めに来ている。とくに高齢者に対しては5か月枠を取るべきではないか。この先の対応の話をすれば、確かに今ワクチンは余っている状態だ。4回目接種の対象年齢を下げ、希望する人に接種することも大切だ。

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