「ちむどんどん」なぜ暢子の恋を応援できないのか 6月27日から3週間かけたラブストーリーが不発

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朝ドラ「ちむどんどん」の最新ストーリーが呼ぶ波紋とは?(東洋経済オンライン編集部撮影)

4月11日のスタートから3カ月が過ぎ、折り返し地点を越えた朝ドラ「ちむどんどん」(NHK)。ここまでは沖縄本島のやんばる地域で生まれたヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)が料理人を目指して上京し、銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で修行を積む様子が描かれてきました。

(ここから先は一部ネタバレを含みますので、これから録画や見逃し配信などで視聴される可能性のある方は注意して読み進めください)

ところが6月27日からの第12週「古酒(くーす)交差点」、7月4日からの第13週「黒砂糖のキッス」、11日からの第14週「渚の、魚てんぷら」と3週連続でラブストーリーを放送。暢子と幼なじみの青柳和彦(宮沢氷魚)、和彦の恋人・大野愛(飯豊まりえ)、暢子に思いを寄せる砂川智(前田公輝)の恋と結婚が描かれました。

つまり、「暢子の料理人修行をいったん置いておき、これまで無縁だった恋愛をじっくり描いている」ということ。序盤から「すぐに大声でさわいでうるさい」「オーナーへの態度が偉そう」「料理人なのに髪が不潔」などとヒロインらしからぬ批判を受けてきた暢子にとっては、視聴者の共感をうながし、応援してもらう絶好のチャンスでした。

しかし、この3週にわたるラブストーリーの評判が芳しくありません。「見るたびに暢子や和彦を嫌いになっていく」「暢子と和彦のどこがいいのかまったくわからない」などの辛らつな声を浴びているのです。

番組名の「ちむどんどん」は、「胸がドキドキする」という意味の沖縄言葉であり、劇中でも何度となく使われてきました。ただ、3週もの時間をかけて描いているにもかかわらず、暢子たちの恋と結婚を見守る視聴者は、なぜ「ちむどんどん」できないのでしょうか。

暢子が「ズルイ女」と言われる理由

3週にわたるラブストーリーのきっかけは、暢子が和彦と愛の結婚話を知ったことから。智は動揺する暢子をデートに誘い、独立と暢子へのプロポーズをにおわせました。さらに暢子は意識するあまり和彦とケンカをしてしまいますが、過労で智が倒れたことをきっかけに仲直り。その後、暢子は勤務先のオーナー・大城房子(原田美枝子)と古酒を飲みながら話しているときに、それが初めての恋であることに気づきました。しかし、愛や智の存在もあって悩んでしまい、一方の和彦と愛も結婚を迷う理由があって……。

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