31歳女性「涙と鼻血止まらず」壮絶パワハラの結末 「前任者6人を潰した」上司の狂気的すぎる指導

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上司からパワハラを受けていた、ゆりなさん(仮名・31歳)。「無意味な拘束」「暴言」「社内に響き渡る声での罵倒」は日常茶飯事、時には「あなたが入社したせいで空気が悪くなってオフィスの観葉植物が枯れた」と怒られたこともあったといいます(写真:maroke/Getty Images Plus)
ブラック企業という言葉が定着して久しい日本社会。ネットで検索すれば「ブラック企業の見分け方」「ハラスメントへの対応の仕方」「過去の裁判事例」などを知ることができる。一方で「ハラスメントを受けた人の、その後の人生」が詳しく語られる機会は十分に存在するだろうか。
「ハラスメントが原因でうつ病を発症した」「働くことが怖くなり、経済的に困窮した」「夢見た業界を離れたことに、後悔を募らせている」……そんな人は、決して少なくないだろう。"加害者から離れたから終わり"ではないのだ。
そこで本連載では、ハラスメント被害者のその後に注目。被害者へのケアのあり方について考えていく。
今回お話を伺ったのは、IT企業で働いていたゆりなさん(仮名・31歳)。対話を通して浮かび上がってきたのは、ハラスメントの温床となる環境を自ら生み出す会社の構造的問題だった。

2人だけの部署で起きたパワハラ

――具体的なお話に入る前に、答えるのがつらい質問のときのサインを決めておきたいです。例えば「スキップ」と言ってもらえればその質問は飛ばします。

ありがとうございます。たぶん大丈夫だと思いますけど、もし必要があればスキップって伝えますね。

――では最初に、パワハラ被害に遭っていた当時の状況について、教えてください。

当時、私はIT系の企業に勤めていました。所属部署がちょっと変わっていて、会社全体の組織体系から独立した、役員直属のチームでした。と言ってもその役員と一緒に動くわけではなくて、役員との連絡係を務める直属の上司と私、2人だけの部署でした。

パワハラをしてきたのはその直属の上司です。当時社歴が10年以上、年齢は私より15歳以上年上の女性で、勤務時間中はずっと彼女と2人きりでした。

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