価格下落にコンビニも注目、「コメ」が家計を救う 前年比5.8%ダウン、「5キロ1100円台」も登場

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コメの消費量(国民1人当たり)は昭和37年(1962年)の118キロをピークに減少し続け、令和2年(2020年)には50.7キロと半分以下にまで落ち込んでいる。消費者のコメ離れの背景に何があるのか。

令和2年に発表された「米の消費動向に関する調査の結果の概要」(農水省)によると、5年前と比べた米の消費量は「変わらない」が59%でもっとも多く、「増加」は14%、「減少」は28%だった。「減少」派に聞いた質問では、家庭内食での減少(朝食61%、昼食40%、夕食69%)がもっとも多く、消費量が減った理由は「主食を食べる量を減らした」が29%、「主食も副菜も量を減らした」が28%となっている。

ひところブームとなった低糖質ダイエットの影響もあり、食事量そのものを減らしたいという意向が働いているようだ。男性の20代、男女の30代では「炊飯する時間がなくなった」「準備に手間がかかる」という理由も多い。

若い女性にコメ回帰の兆候

一方で、光明も差し始めている。5年前に比べ米の消費量が増えたとする回答の世代別状況をみると、18-29歳女性は23%、30-39歳女性は22%、18-29歳男性が18%と、全体の14%を大きく上回っているのだ。若い女性のコメ回帰が始まっているということか。

ちなみに消費量が増えた理由で多いのは「お米が好きになった、味が良くなった」が38%で最多。次に多いのが「お米は食べ応えがある、腹もちが良い」が29%。コメの味と食べ応えへの満足感がうかがわれる。コメ離れが叫ばれて久しいが、詳しく見てみると若い世代を中心に、回帰現象も見られ始めているということだ。

ここまでコメ消費の現象面と背景を見てきたが、喫緊のテーマはコメの消費拡大を図ることで需給バランスを改善し、農業経営を安定化させていくことだろう。

今後も消費が伸びず、コメ価格下落が続けば、ただでさえ高齢化が進み、後継者が見つからないコメ農家の離農に拍車がかかる。農業専門紙によると、コメ作りの現場では49歳以下の後継者は5.5%しかいないという。そんな状況に加え、最近は肥料代や燃料代の上昇も深刻だ。

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