人事担当者に対するアンケートでは、学生のマナーを問題視する声がよくある。例えば、遅刻する学生や目を合わせない学生に対する評価は低い。オンライン面接ではカンペを見る学生は嫌われている。しかし、反対にマナー違反の担当者もいる。
「ずっと下を向いて目が合わない」
「遅れて来る」
「カンペを読みながら、一問一答のように一方的に質問してくる」
社会人としての適性に欠ける人物もいる。小中学校の生徒なら仕方がないが、「あくび」「横を向く」「ボールペン鳴らし」などは大人の行動とは言えない。
「私が話している間にあくびしたり、横を向いたりして聞いてくれているかわからなかった」
「頬づえをついたり、ボールペンをカチカチしたりしていた」
会話は言葉だけではなく、表情のキャッチボールで成立する。無表情だとキャッチボールが成立しない。
「笑顔が大切だと言っている企業なのにみじんも笑ってくれない」
「真顔が多い」
マスク着用が障害に
また、マスク着用も会話を難しくし、意思疎通を阻害している。複数の面接担当者がいるとしても、アクリル板を設置すればマスクは不要ではないかと思う。
「マスクをしており、表情が読めない。相手方のネット環境が悪く、しかも言い出しづらい雰囲気」
「マスク着用で質問が聞き取りにくい」
以上、学生から見た「印象のよかった面接」と「印象が悪かった面接」と紹介してきた。今回の調査では851人が回答しているが、好印象コメントは421人、悪印象コメントは309人と好印象コメントのほうが多い。また、「印象の悪い面接はなかった」とコメントした学生もいる。
2010年代半ばまでと比べ、面接担当者のレベルは上がってきているように感じる。
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