子の「わけのわからない大泣き」の謎を解くカギ 子どもがやる「イタズラ」には必ず理由がある
とにかく0~3歳はたくさん歩くこと、手指を使うこと、そして言語をシャワーのように浴びせてあげること。この3つがとても重要になってきます。
そして3歳ごろになると感覚の敏感期がやってきます。それまで無意識に吸収した膨大な情報を、整理・分類して「はっきり・くっきり・すっきり」理解したいと思うようになります。このときに五感が必要になってくるのです。
3歳で子どもは変化するということを知っているだけでも、子育てはずいぶん違ってきます。いつの間にか○○ができるようになっていた、ではもったいないですね。
感覚の敏感期に加えて、3~6歳の間でとくに重要になってくるのが運動・言語・数・文化と礼儀の敏感期です。この5種類の敏感期が順番にやってくるのではなく、波状的に重なり、関わり合いながら到来するのが特徴です。
マリア・モンテッソーリが、人生においてこの乳幼児期の6年間がいちばん大切だ!と言った意味はここにあったのです。
敏感期は1度終わると2度とやってこない
わが子の敏感期は1度終わってしまうと2度とやってきません。だからこそ、どんなに短時間でも1分だけでも、毎日ではなくても、やらないよりはやったほうがいいことだらけなのは確かなことなのです。保護者がそれぞれの敏感期の特徴を予習して、正しい視点で観察できるようになれば、わが子の今が見えてきます。
この敏感期を知ることによって、わが子を見る目が大きく変わります。わが子がするイタズラ、わけのわからない大泣きの謎が解けてくるからです。
敏感期の存在を知り、子どもの成長に対する正しい知識をもってしっかり見守ることができる親と、「イタズラばかりして!」と中断させてしまう親とでは、子どもの成長が180度変わってきてしまうのです。
9つある敏感期の1つずつをどの視点で観察すればいいのか、そして見のがさず実践に移せるのかは次のマンガで具体策を紹介していきます。