子の「わけのわからない大泣き」の謎を解くカギ 子どもがやる「イタズラ」には必ず理由がある

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこで、2つの大切なコツをお伝えします。まずは、「なんでも自分でやりたい」という気持ちを尊重して、子どもが自分でできることを少しずつつくり上げて習慣づけていきます。

例えばズボンをはく、靴をはく、カバンに持ち物を詰めるなど。どのズボンにするか選ぶ、どちらの足からはくか決める……といったように、やることを細かくバラバラに分けて教えていきます。

教えてもまだできない場合は、次の機会にすればOK。子どもの成長に合ったできることを少しずつ増やしていきます。いちばんよくないのは、「どうせまだできないから」「親がやったほうが早いから」と保護者がやってしまうこと。これだと、いつまでたってもできるようになりません。

急がば回れで小さなことを少しずつできるようにしていくと、子ども自身でできることが増え、自信がついていくのです。

朝晩の15分の時間を秩序づけてみる

2つ目は、朝起きてからの15分と夜寝る前の15分の時間を秩序づけてみましょう。これにより、子どもはとても落ち着くようになります。というのも、保育園は、集団生活で友だちといろいろな遊びができますが、その分プライバシーが少ないこともあります。

集中していても友だちの邪魔が入ったりすることも。それが夕方まで続きます。さまざまなことが毎日あり、秩序づけることができません。

マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方
『マンガで読む おうちモンテッソーリ教育のはじめ方』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

そのため、家では朝と夜の15分をいつもと同じように過ごし、クールダウンさせてあげるのです。例えば夜、1日の終わりはママやパパとお風呂に入り、絵本を読んで寝かしてくれる。寝る前の最後の15分をいつもと同じ手順に。

朝は、自分でできる楽しいことをルーティンでさせてあげましょう。例えば、日めくりカレンダーを買ってきて子どもの目線にかける。「1日1枚破くのはあなたのお仕事だよ、お願いできますか?」と伝えます。朝起きると真っ先にそこへ行くようになり、数字も覚えるようになりますね。

自分でやりたいという気持ちを大事にしながら、生活を組み立ててみましょう。

藤崎 達宏 一般社団法人ホームメイドモンテッソーリ協会理事長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふじさき たつひろ / Tatsuhiro Fujisaki

明治大学商学部卒業後、外資系金融機関に20年勤務。その後、独立。4人の子育て経験とモンテッソーリ教育を融合した子育てセミナー開催や、キャンセル待ちが続いている人気の個別相談会、企業・行政・教育機関での講演会など、精力的に活動している。著書に『モンテッソーリおりがみ』(小社刊)『0〜3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす! 』(三笠書房)などがある。サロン・ド・バンビーノ代表。NPO法人 横浜子育て勉強会理事長。日本モンテッソーリ教育綜合研究所認定教師(0〜3歳)、国際モンテッソーリ協会認定教師(3〜6歳)。

この著者の記事一覧はこちら
チッチママ イラストレーター、漫画家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ちっちまま / Chicchimama

前職は救急救命士で新潟県在住。2016年より長女出産を機にSNSへ絵日記を投稿し始め、次女出産後を経てInstagramフォロワー数14万人を超える。塩対応な夫との子育て生活の日々を描いて人気。『うちの夫の不器用な娘愛』(イースト・プレス)、『ゆっくりと家族になろうよ』(メディアファクトリー)の著書のほか、「たのしい幼稚園」「ゼクシィBabyみんなの体験記」「ウーマンエキサイト」「すくパラ倶楽部」などの育児サイトでも子育てマンガを連載中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事