任天堂「3DS」見参、再成長を占う2つのカギ

任天堂「3DS」見参、再成長を占う2つのカギ

任天堂は2月26日、新しい携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」を国内で発売した。3月末までにハード(本体)400万台、ソフト1500万本が、待ち焦がれていたファンの手に渡る。

先行機の「ニンテンドーDS(2004年発売)」は、携帯ゲーム機として最高の累計販売1億4400万台を記録した、お化け商品だ。定価はDSより1万円高い2万5000円だが、ゲーム業界が寄せる期待は大きい。

3DSの最大の特長は、3D(3次元)対応で裸眼で立体視できること。奥行きが出て表現力に幅が出た。3Dカメラで撮った自分や友達の顔が敵になる「顔シューティング」をはじめ、計6本の自社製ソフトが内蔵されている。

裸眼での立体視は、体験しなければ、その価値を実感できない。内蔵ソフトを充実させたのは、自分だけでなく、「周囲の方と一緒に楽しんでもらう」(岩田聡社長)ためだ。海外で据え置き型ゲーム機「Wii」本体に、「Wii Sports」を同梱した成功体験に倣った。

背負うニつのハードル

任天堂にとっては、万全を期した船出。だが3DSは目下二つの課題を抱えている。

一つは携帯電話によるSNS(交流サイト)やスマートフォンの台頭だ。

特にグリーなどのSNSは、従来ゲームに無関心だった“超カジュアル層”を巧みに誘因。通勤などの細切れ時間を使った携帯電話の無料ゲームの利用が広がっている。グラフィックを鮮明化した3DSは、作り込まれたソフトに適した専用機。年に何本もソフトを買うコアユーザーには強みを持つが、超カジュアル層を取り込めるかは未知数だ。

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