ストレスで脳が誤作動「疲労時の甘いもの」に注意 ストレスは想像よりもはるかにカラダに悪い

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ストレスで食べ過ぎるのは理由があった(写真:freeangle/PIXTA)

食事に気をつけているのになかなか痩せない、健康のために食生活に気を遣っているのに不健康のまま……。「その原因はストレスにあるかもしれない」と指摘するのは、『続食べ ~結果が出る食べ方がカンタンに続く方法』などの著書を持つ管理栄養士の岸村康代さんだ。ストレスが及ぼす悪影響と、ストレスを貯めずに理想の食生活を送るコツについて聞いた。

ストレスは想像以上に悪さをしている

ダイエットや健康のための理想的な食事を続けるにあたって、最大の敵となるのが「ストレス」です。ストレスを感じている状態では、いくら正しい食事法を行っても結果が出ません。というのも、ストレスは、私たちの想像をはるかに超える規模で悪さをしているからです。

実は、ストレスは胃腸の働きを鈍らせてしまいます。消化や排泄が十分に機能せず、必要な栄養が摂取できず、逆に不要なものをカラダにため込んでしまうことにもつながってしまいます。必要な栄養素を吸収しにくくなると、食欲は暴走しやすくなります。カラダはSOSを出しているのに、「これじゃないよ」「もっとちゃんと食べものを入れて」という命令が脳から下されてしまうのです。

また、ストレスがたまると“ストレスホルモン”とも呼ばれるコルチゾールが過剰に分泌されて、さらに食欲が暴走しやすい状態になってしまいます。食欲が止まらなくなる、あるいは逆に食欲が抑制されて栄養不足になる、どちらも問題です。

一時的なストレスであればまだしも、慢性的なストレス状態では血糖値を上げたり、インスリンの効きを悪くして糖尿病や肥満を引き起こしたりすることもわかっています。そんなカラダのメカニズムに抵抗するのは、どんなに意志が固い人であってもかなり困難です。

特に「疲れた時の甘いもの」が要注意。ストレスを抱えると脳は誤作動しやすくなります。脳の主なエネルギー源はブドウ糖。ブドウ糖は甘いものに多く含まれるので、つい手が伸びてしまいます。しかもブドウ糖は、素早く吸収される分、血中濃度が急降下してすぐにお腹が空くという悪循環も引き起こすのです。

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