日本人が英会話苦手なのは「意訳」できてないから 英単語や英文法ができないのはさまつな問題

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英会話が上達する方法を解説します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
英会話ができないと悩む日本人は少なくないですが、英会話のいちばん大変な壁について、通訳者・翻訳家の牧野智一氏は、「英単語でも英文法でもなく、『意訳』」と指摘します。『一度読んだら絶対に忘れない英会話の教科書』を上梓した牧野氏が、その理由と克服方法について解説します。

「英会話ができない!」とお悩みの日本人は非常に多いですね。日本人は中学生から英語を勉強していて、高校でも大学でも英語の勉強をすると仮定すると、英語を10年以上勉強している人がほとんどです。最近では小学生から英語を勉強しますから、今はそれよりももっと早い時期からスタートしています。

それにもかかわらず、英会話ができる人はとても少なく、英語能力指数ランキングである「EF EPI英語能力指数第2020年版」によると、日本は112カ国中78位と、かなり低い位置にいます。

アジアを見ても、シンガポール4位、フィリピン18位、マレーシア28位、韓国37位、中国49位、ベトナム66位なので、日本の英語力の低さは際立っています。日本は、英会話が苦手な人が多い国なのです。

英単語や英文法ができないから英会話ができない?

では、なぜ英会話ができないのでしょうか。多くの「英会話ができない」と嘆いている人に「なぜあなたは英会話が苦手なの?」と聞くとこんな回答が返ってきます。

「英単語に大きな壁がある。パッと英単語が出てこないんだ」

「英文法がわからないことが多い。この文法で大丈夫か不安になる」

このように、多くの日本人は英単語や英文法がいちばんの壁だと感じているようですが、実はそれらはさまつな問題です。

私が考えるいちばん大変な英会話の壁は「意訳」です。

たとえ辞書やGoogle翻訳を使える環境だったとしても、英会話ができない場合もあります。英単語や英文法が完璧だったとしても、相手の意図をくんで日本語訳することができなければ、「言葉に隠れた本意」を読み取れず、相手の気持ちをくみ取れないばかりか、場合によっては誤解を招き、相手との人間関係を損ねてしまうこともあるのです。

そしてこの「意訳」は、Google翻訳などの「機械翻訳」では絶対にできないものなのです。

今回は、この意訳が面白いほどできるようになる方法を紹介します。

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