日本人が英会話苦手なのは「意訳」できてないから 英単語や英文法ができないのはさまつな問題

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まずみなさんにお伝えしたいのは、「ただ機械的に・辞書的に訳すだけでは英会話はうまくいかない」ということです。

例えば、みなさんは「うそでしょ⁉︎」ということってありませんか。アメリカ人と話をしていたとしても、きっと相手の冗談に対して「うそ~」なんて返したくなるタイミングがあるはずです。

さて、「うそでしょ⁉︎」って英語で言おうとしたときに、みなさんはどう訳しますか。「うそ」というのは辞書で調べると「lie」です。ですから「うそでしょ⁉︎」は「lie⁉︎」と訳そうと考えてしまう……。こんな間違いに陥ってしまう人って多いんですよね。

この大きな罠を回避するのに必要なのが「意訳」です。結論から言いますと、「意訳」とは「相手に本当の気持ちを訳す」技術です。直訳するとたしかに「lie⁉︎」となるのですが、実際に「lie⁉︎」と言ってしまうと、「おまえの言ったことは絶対に嘘だ!」のようなニュアンスで相手に伝わってしまいます。

「それ本当なの? びっくりだね!」ということが伝えたいのではないでしょうか。ここで言う「うそでしょ⁉︎」は「Really? Amazing!」になります。この訳には「うそ=lie」という言葉が入っていませんが、それでも相手にはこちらのほうが伝わるはずです。

必要なのは「完璧」よりも「相手に伝わること」

日本人は完璧主義の人が多く、何かを訳そうとするときにしっかりと辞書的な意味や英文法を気にしながら英語を作る場合が多いです。でも、英会話において必要なのは「相手に伝わること」です。

「彼は脱水症状を起こしている」という文を英語でなんと言ったらいいか、おわかりになりますか。

「脱水症状を起こす」を辞書で調べると、「be dehydrated」と出てきます。 そして「そうか、『脱水症状を起こす』は『be dehydrated』なんだから暗記しとかなきゃ」と必死で覚えようとしてしまいます。そして、できあがった文も「He is dehydrated」と、かなり難易度が高いものになってしまいます。

しかし、「脱水症状」を英語で伝えるとき、「be dehydrated」を使わなくとも、もっと別の簡単な言葉で通じれば、事は足りるのではないでしょうか。例えば「He needs water.(彼は水を必要としている)」といった感じです。

「He needs water.」で使っている単語と文法は、完全に中学レベルです。現在日本の高校で教えられているような高難易度の英単語や英文法がなくとも、多くのことは別の簡単な言葉に置き換えることによって表現できてしまうのです。中学レベルの英語力があれば、実は十分に英会話はできてしまいます。要は、今の英語力のままで、表現の入れ替えのスキルを身につければ、一気に英会話ができるようになるのです。

逆に言えば、意訳のスキルがないと、単語力や文法力がいくらあっても英語はいつまでもしゃべれません。これが、日本人が何年英語の勉強をしても英会話が苦手な理由なのです。

そして、意訳が面白いくらいにできるようになるテクニックが、「ダウントランスレーティング」です。

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