知らないとヤバい!本当に美味いお茶の秘密

伝統の宇治茶職人が教える水の使い方

余談となるが、上林さんに美味しい緑茶の入れ方を伺った。

お茶を作る際に、急須に入れた茶葉に熱湯を注いで作っていないだろうか。お湯で入れると茶葉が開いていき、タンニンという渋みが出てしまう。この渋みをおさえるために、氷水でお茶を出すと甘みがある究極の美味しいお茶になる。しかも、氷水で入れると葉が開きにくくなるので、お湯よりもたくさんお茶を出すことができる。

どうしても温かいお茶を飲みたい時には、お湯を一回湯のみに入れてそれを急須に入れるといい。それだけで、お湯の温度は一気に80℃くらいまで下がるので、渋みが抑えられ美味しいお茶になる。

高級茶葉で実体験

三星園では、このような美味しいお茶の入れ方やたて方について体験教室を開き多くの人に伝えている。教室では、お茶の味と歴史が学べ、抹茶づくり体験もできる。そのほか、創業時から受け継ぐ貴重な資料を無料公開し、各地での講演活動なども精力的に行っている。体験とはいえ、1kg=5万円の一流の茶葉をつかいお茶をたてる教室だ。修学旅行生から、海外からの旅行者まで幅広い層に約450年続く伝統の味を広めている。

こだわりあるお茶の味を提供する三星園では、みずから広報活動をすることがなくても、さまざまなメディアで取り上げられている。国内外から多くの観光客が、三星園で歴史あるお茶の味を堪能する。

変化のめまぐるしい現代社会。店の看板を背負い、味を守り続ける職人のこだわりは並大抵のものでは実現しない。誰かが歴史を紡がなければ伝統は途絶えてしまう。16代目上林三入は、日本の歴史を過去から未来へ紡ぎ続ける職人のひとりだ。つねに新しいモノが求められる社会の中で、変わらないものを提供し続けるという進化の形が、そこにはある。

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