東京ディズニーでわかる、日経平均の見方

「アナ雪」は絶好調でも、株価は下がる!?

一方、筆者の「メインシナリオ」が崩れないとも言い切れません。前回のコラム「『日経平均株価の見方』を教えよう」でも触れたように、日経平均株価は、昨年10月31日の日銀によるハロウィン追加緩和で1万6500円を突破しました。もし、このまま下落が続き、その時の株価まで下げてしまうと「緩和の効果が打ち消された」ことになり、3月にかけては株価低迷につながりかねないのです。

気になるオリエンタルランドの株価の動き

ここで少し気掛かりなのは、不動産や銀行、証券株など内需系の「大型株」(時価総額が大きい企業の株価)の弱さです。実は、追加緩和したときの水準を下回っています。特に証券株は日経平均株価全体に先行して動く傾向もあるので、今の日経平均がツレ安となる展開も否定できないからです。

内需株と言えば、もう一つ気になることがあります。最近「東京ディズニーシー」に行ったときに感じたことです。「4月からの値上げ報道」直後であったせいか、駆け込み需要だったのでしょうか、いつも以上に大混雑していました。

同じ日に「お隣」の「東京ディズニーランド」にいった友人の話を聞くと、混み具合は「ディズニーシー」のほうがまだマシだったらしいということがわかりましたが、それにしても、開園と同時にお目当てのアトラクションの「ファストパス(券に記載された時間に優先的に入場できるシステム)」をとるのも、約30分待ちの状態でした。

そのアトラクションは、確かに「超」がつくといってもいい人気アトラクションでしたが、自分の経験としては、冬場には経験したことない混雑ぶりでした。一方、「ディズニーランド」の中はというと、今は“アナと雪の女王”一色です。これは大人気のようで、2017年には「アナ雪」のアトラクションも導入するようですが、一方で大人が飽きかけているのも事実です。4月以降は、駐車場料金も高くなるようですし、全体的には今までよりも料金に割高感を感じる人も出てくるはずです(→「動いた東京ディズニー、大胆値上げの衝撃」を参照)。

一人の消費者として、こうした経験をした後、改めて気になったので、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(4661)の株価を分析してみました。「四季報オンライン」で同社のチャートを見てください。同社は日経平均株価を構成する225銘柄には入っていませんが、株価は、インバウンド(俗に言う訪日外国人の旅行)の需要増で恩恵を受ける、内需銘柄の代表としてもてはやされ、3万2385円(1月20日)まで上昇が続きました。昨年の10月には2万円を一時割れていたのですから、ものすごい上昇だったことがわかりますね。

次ページ大きく値上がりしたオリエンタルランドだったが・・
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