東京ディズニーでわかる、日経平均の見方 「アナ雪」は絶好調でも、株価は下がる!?

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「アナ雪」のイベントで盛り上がる東京ディズニー。オリエンタルランドの業績も絶好調だが、最近、株価は下がり気味。日経平均の先行きを予想するうえでも、気になる動きだという。どういうことなのか? ©disney

2月3日(節分)の日経平均株価は、長期金利の急上昇をきっかけに後場から大幅安となってしまいました。結局、日経平均株価の終値は前日比222円安の1万7335円で取引を終えています。 

10年物国債の入札不調が金利上昇の要因だったようですが、そもそも日銀による金融緩和でここまで金利が低下すると、その反動は誰もが心配しています。金利に上昇圧力が強まると、株価が過剰反応することを、改めて思い知らされた一日でした。金利はまだ急激に上昇することはないと思いますが、今年の株式市場に最も悪影響を与えうる要因として、注意が必要です。

2月半ばあたりから、相場は大きく上昇する可能性

「節分」といいますと、ちょっとでも株式市場のことを知っている読者なら「節分天井」(節分をピークに株価がズルズルと下がること)は、有名な相場格言ですね。とはいえ、昨年は年初から下げが続き、今頃あたりから反発した経緯があるので、3日の動きはあまり気にする必要はなさそうです。

さて、直近の株価の動きを解説しつつ、当面の株価の予想をしてみましょう。代表的な指標である日経平均株価は、「25日移動平均線」(直近25日間の終値の平均をとったもの)を挟んで、モミ合いを維持しています。この線は「25日間(約1カ月)の平均の買いコスト」を示すもので、簡単にいえば、株価がこの線より上にあれば強気、下にあれば弱気、といってもいいでしょう。

『会社四季報オンライン』の日経平均のチャートを見ながら確認してみましょう。実は3日の下落によって、株価はこの25日線(1万7356円)を少し下回っているのがおわかりいただけると思います。ついでに言いますと、証券界が気にしている「稲垣吾郎さん」(1万7563円)も下回ってしまいました(稲垣吾郎さんと日経平均株価の関係については「稲垣吾郎を抜いた日経平均株価」を参照)。

話が横道にそれましたが、日本株については、3日の株価は、いきなり弱気にならずに、強気で許せる範囲です。むしろ、いつ株価がモミ合いから上放れとなっても不思議はなく、筆者は来週(9日以降)あたりを基点に、その局面が来ると予想しています。

特に日本の昨年10-12月期のGDP(国内総生産)が発表される、2月16日あたりが一つのきっかけになるかもしれません。その前提としては、2月6日に発表される米国の1月雇用統計の数値が、カギを握っています。雇用統計の結果を通じて、不安定な動きが続いているNYダウの反発基調が強まるかがポイントです。

次ページとはいえ、楽観もできない。その理由は・・
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