「稲垣吾郎」を抜いた日経平均株価 2006年の第3次小泉政権の高値を奪回
ついに日経平均株価が稲垣吾郎を抜いた――。そういわれても、何のことか、よくわからないかもしれない。12月1日、日経平均は前日比で130円上昇。終値で約7年4ヵ月ぶりに1万7500円台を回復、1万7590円となった。この終値が、語呂合わせの「1・7・5・6・3」(イナガキゴローサン、1万7563円)を抜いたのだ。
なぜカブドットコムは稲垣吾郎をキャラクターに起用?
「稲垣吾郎」越えに、大いにわいているのが三菱東京フィナンシャルグループ系のカブドットコム証券だ。
実はカブドットコムでは今年4月からSMAPの稲垣吾郎さんをイメージキャラクターに起用。同社は、今年は創立15周年、東証1部上場10周年を迎えるにあたり、アイディアマンで知られる斉藤正勝社長を中心に「インパクトのあるキャラクターを起用したい」と、昨年12月ごろから「イメージキャラクター」を検討してきた。
歌手や俳優などいろいろな候補が出ては消えたが、最終的に稲垣さんで行こうと決断したのは斉藤社長。内閣官房のITコミュニケーション戦略活用会議のメンバーでもある斉藤社長は、安倍政権の関係者が株価にコンシャスであり、小泉政権を意識していることを肌で実感しており、そこで稲垣吾郎さん(1・7・5・6・3)の起用を思いついたというわけだ。
実は、リーマンショック前の、日経平均の高値は2007年7月の第1次安倍政権時代の1万8261円(終値ベース)。カブドットコムでは、この高値の突破はいきなりは無理としても、「2014年度中に、第3次小泉政権時代の高値である2006年の1万7563円を超えてほしい」(荒木利夫・執行役営業本部副本部長)との思いがあった。
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