アマゾンの採用面接で「必ず聞かれる」質問とは? 面接官が見る意外なポイントと聞き出すコツ
失敗をポジティブにとらえるアマゾン
アマゾンは失敗を否定しない会社です。誰もやったことのないことに初めて挑戦する人が、100%成功するなんてありえない。だから失敗は否定しない。でも上手に失敗しないと次につながらないから、どのように上手に失敗したのかを教えてもらう。そういう考え方をするので、採用面接でも「どんな失敗をしてきましたか」ということをよく尋ねます。
めでたく採用された人から面接のときの印象を聞くと、
「アマゾンって、面接のとき、失敗した経験しか聞かないんですね」
と言われたこともあります。やはり、そういうシチュエーションのときにどう行動したかに、その人の本当の力が出やすいからです。成功したときは、たまたまほかにも追い風が吹いているケースもあるから真の原因がわかりにくい。でも失敗したケースではその人の本質が出る。
応募する側からすると、
「前職では会社にこんなに損失を与えてしまいました」
なんて言えば、もう採用されないのではないかと心配になるかもしれません。でもその失敗の質や内容によっては、むしろポジティブにとらえられます。大事なのは失敗から何を学んだかです。アマゾンでは、失敗をきちんと表明することが、人から信頼を得るための資質だとも考えています。
だから失敗をちゃんと言えないようでは、逆に困るのです。そうでないと入社してからも、何か困っていることがあってもそれを言えなくなってしまう。
失敗して困るのは、私たちではなくてお客さまであることを考えれば、正直に話せる資質が求められます。
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