アマゾンの採用面接で「必ず聞かれる」質問とは? 面接官が見る意外なポイントと聞き出すコツ

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「私はこの会社で100億売り上げました」

といっても、1兆円の売り上げのある会社であれば、100億円を売り上げたからといって、アマゾンが採用すべき人かといえば、おそらく違います。

どうやってその100億をつくったのかを詳しく聞いていくことで、

「いや、実はわれわれの会社は1兆円の売り上げがあるので、ルートセールスで週に1回、そのお客さまからニーズを聞いて、それに対応するだけで100億の売り上げが立つんです」

ということがわかるかもしれない。

候補者がアマゾンという環境の中で、同じ仕事ができるかどうかを調べるためには、この深掘りが絶対に必要です。

再現性の裏付けをとる

最後のActionとResultは特に必要です。

「いや、このときはチームが優秀だったので、私が手をかけなくてもチームが動いてくれたので数字を出すことができました」

と言われたとします。それはその候補者がマネジャーとして彼らをきちんとコントロールしていたからなのか、それともただボーッと見ていたら、みんなが一生懸命働いてくれたおかげかでは、全然違います。

「あなたはそのチームのメンバーの方々と、どのようにコミュニケーションしたのですか?」と聞いて、「特に何もしていません」という答えが返ってきたら、これはアウトです。

「一人ひとりと毎朝10分間の面談をして、今日のタスクと、やり方を確認してやってもらいました」

という回答であれば、「なるほど、そうやって管理していたのか」とわかる。そういう細かいところまで、根掘り葉掘り聞きます。

そうすると、その人がちゃんと自分の頭で考えて行動をして結果出したかどうか、同じことがアマゾンに入社してから再現できるかどうかが確認できるというわけです。

佐藤 将之 エバーグローイングパートナーズ代表取締役/事業成長支援アドバイザー

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さとう まさゆき / Masayuki Sato

セガ・エンタープライゼスを経て、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして2000年7月に入社。サプライチェーン、書籍仕入れ部門を経て、2005年よりオペレーション部門にてディレクターとして国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与。2016年、同社退社。現在は鮨職人として日本の食文化の発展に携わるとともに、成長企業での15年超の経験を生かし、経営コンサルタントとして企業の成長支援を中心に活動中。著書に『アマゾンのすごいルール』『アマゾンのすごい問題解決』(宝島社)、アマゾンのスピード仕事術」(KADOKAWA)、などがある。

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