アマゾンの採用面接で「必ず聞かれる」質問とは? 面接官が見る意外なポイントと聞き出すコツ
アマゾンではよく、「STAR(スター)に気を付けて面接してくださいね」といいます。STARとは、Situation、Task、Action、Resultの頭文字をとったもの。
つまり、過去にどんな状況(Situation)で、どんな責務(Task)を負って、どのような行動(Action)をとって、どのような結果(Result)を導くことができたのかを確認してもらう。この4つを確認しないと意味がありません。
たとえば候補者が人事担当者で、その実績を確認する際には、
「あなたが経験した採用のなかで、いちばん難しかった採用について教えてください。それはどのような状況でしたか?」
「あなたはその採用でどんな責務を負っていましたか?」
「その中で実際にどのように行動しましたか?」
「最終的にどんな結果でしたか?」
というように聞く。
すると相手は、
「急に事業を拡大することになって人を大量に採用しなければいけない状況でした。私はその採用のスペシャルタスクフォースのチームの1人で、短期間でより効率的に、しかも質のいい人を採用しなければならないというタスクを負っていました。私はその中でも採用のメンバーのリーダーで、それぞれの採用チームのメンバーが効率よく面接ができるように、時間の配分や候補者の割り振りを人事と一緒に決めていました」
と答える。
そこで、「最終的に、あなたはどんなアクションをしたのですか?」と聞いて、
「面接に来ていただいた方の時間をなるべく無駄にしないように、3人セットの面接の方法を提案しました。それによって、効率よく採用プロセスが進むようになりました。その結果、予定通りに採用を完了することができ、かつ、その採用したメンバーたちがその後にいい成果を出してくれたので、われわれが条件に見合った人たちを採用することができました」
というようなことを言うと、その人はパーフェクトです。
気になったところはSTARで深掘り
こんなふうに、全部深掘りしていくと、途中で、「ん?」と思うことが出てくるときもあります。そんなときはそこを集中的に深掘りします。
「それはどうしてですか?」
「どうして、そういうふうにしたのですか?」
「その結果どうなったのですか?」
そうやって深掘りをしていくことで「STAR」に沿ったストーリーを話してもらいます。
なぜこんなにしつこく深掘りするかというと、結局、再現性があるかどうかを知りたいからです。
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