給料を「先に貯金」と「余ったら貯金」どちらが得か お金を貯める「順番」で貯蓄額が大きく変わる

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テレビをつけても、ラジオを聞いても、CMが延々と流れている。街を歩いていても、宣伝だらけ。ネットを開いても、広告が必ずついてくる。あれ、何をしているかわかる? 「モノを買え~、モノを買え~」って君の耳元でささやいているんだよ。

だから、少しでも気を許すと、人はモノを買いたくなるようにいまの時代はできている。なんだったらネットでポチッとするだけで買うことだってできてしまう。だから目の前にお金があれば、ついつい使ってしまう。

これを知っているからこそ、お金を賢く貯める人は、あらかじめ貯金する額を決めて、自分が使えるお金の上限を決めてしまうんだ。Bさんのようにね。

これは、イメージでいえば、「目の前からお金を消してしまう」ことと同じ。だから、もし君が本気でお金を貯めようとするのであれば、「毎月〇円貯金をする」と決めて、そのお金は鍵のかかった貯金箱に入れて、目の前から見えなくしてしまうことだ。

先に貯める金額を決めることが大事

「お金を貯めるためには、先に貯める金額を決めることが大切ということはわかったよ。でも、その貯める金額はどうやって決めたらいいの?」

いい質問だね。いざお金を貯めようとしても、「貯める金額」を決められずに困っている人がけっこういる。ここでは、どうやってその「貯める金額」を決めるかを教えるね。

・貯める金額=夢の実現に必要なお金

この式で君が貯めるべきお金の額は決まる。君の夢の実現に必要なお金はいくらだろうか? たとえば、いま君は、どんな夢や目標を持っているだろう?

「喫茶店のマスターになりたい」「海外に留学して、それから世界で活躍するビジネスマンになりたい」……どんどん夢を持ったらいい。そして、ぜひ叶えていってほしい。

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ただ、その夢を実現するためには、必ずついて回ることがある。それが、お金だ。喫茶店のマスターになるためには、当然、店をつくらないといけない。喫茶店を1店舗つくって開業しようと思えば、何百万円ものお金が必要となる。海外に留学するにしても、渡航費や学校へ払う学費、海外で暮らす生活費などなど、やっぱりお金がいる。

「せっかく楽しい夢の話をしているのに、またお金の話か……」と思うかい? でも、「夢とお金はセット」なんだよ。夢を語るなら、お金の話から逃げてはいけない。

仮に君のある夢を実現するために、10年後に100万円必要だったとする。だとすれば、1年間で10万円を貯めればいい計算となる。1カ月でいえば8300円ちょっとだ。じゃあ、1日に直せばどれくらいだろう?……こんなふうに夢の実現に必要なお金を計算してみてほしい。

石原 尚幸 経営コンサルタント

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いしはら なおゆき / Naoyuki Ishihara

1973年、愛知県名古屋市生まれ。上智大学経済学部経営学科卒業後、大手石油元売に入社。日本一ガソリン代が安い激戦区に特約店の担当営業として赴任。赤字となってしまった大手特約店にて、2年間で3億円のV字回復を実現したことが評価され、31歳で社長賞を受賞。34歳で独立起業後は、現場で培った経営改革ノウハウに、ファイナンシャルプランナー資格、MBA修得で得た知見も併せ、成果にコミットするV字回復メソッドを体系化。クライアントのビジョン実現へ邁進している。著書に『社長! お金は「ここだけ」押さえれば会社は潰れない~2枚のシートで利益とキャッシュを確実に残す!』(ダイヤモンド社)がある。

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