脳科学者が推奨!成績をアップする「簡単工夫」 脳にプレッシャーがかかると考える能力は低下

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
忘却曲線を理解したうえで、最も効率のいい記憶法とは? (写真:DrAfter123/Getty Images Plus)
毎日忙しい中、学習する時間を作るのに一苦労。知識を覚えるためにはどのような習慣で学習すればよいのでしょうか。「実は『ゴールデンルーティン』に従えば、誰でも記憶を定着させることができるのです」と、脳科学者・篠原菊紀氏は語ります。
改訂版 スキマに3分 5教科シャッフル まめおぼえ 中1~3』より一部抜粋・再構成してお届けします。

一度覚えたことを思い出せないのは当たり前

忘れることに関しては、「エビングハウスの忘却曲線」という有名なグラフがあります。ランダムにアルファベットが並んだ、実際には存在しない単語(無意味単語)を記憶する実験で、その単語を一度覚えた後、時間が経過するにつれ再び覚え直すのにかかる時間の割合をグラフ化したものです。

それによると、記憶後20分で最初に覚えるのにかかった時間の42%、1時間後で56%、1日後で66%。さらに、1週間後は77%、1か月後には79%の時間がかかります。時間が経つにつれて、再度の暗記に時間がかかるようになっていくことがわかりますね。このため、「一度覚えたはずなのに試験で思い出せない」という嘆きは当たり前なのです。

つまり、忘れることを前提として復習する、そのタイミング「ゴールデンルーティン」が大事になります。エビングハウスの忘却曲線は、忘れかけたタイミングでもう一度覚え直せば、忘れ方がゆるやかになることも知られていて、継続して復習を繰り返せば、忘れる割合を少なくし、ついには長期記憶化することも可能になるのです。

次ページ最適な復習のタイミングはいつか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事