過去最高!高級日本酒がじわじわ売れ始めたワケ 国内消費低迷、輸出絶好調の現状を読み解く

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10年で輸出単価も2〜3倍に!

輸出単価も上がっています。2011年は625.9円でしたが、2021年には1253.5円と10年間でほぼ2倍に。香港は実に3倍の価格となっています。

よりハイエンドな飲食店でワイングラス使用やワイン的なサービス等で高付加価値の提供が広がっていること、流通上の品質管理向上、商品のバリエーションの増加などが理由と考えられます。

コロナ禍が収束すれば、インバウンドの戻りで国内消費が上がりますし、サプライチェーンのスムーズ化や各国現地での試飲イベント開催で輸出が伸びることは想像にかたくありません。中国の輸入規制解除があれば爆発的な増加も期待できます。

■1リットルあたりの輸出価格

※単位:円・%/年対比は2021年度との対比

さて、ここまで日本酒市場全体と、日本酒の輸出ブームについて見渡してきました。

次回記事では、実際に売れている話題の「高級日本酒」について取り上げます。

(この記事の後編:2万3万はザラ!海外で激売れする「日本酒」の正体
友田 晶子 一般社団法人日本のsakeとwineを愛する女性の会代表理事

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ともだ あきこ / Akiko Tomoda

米どころ酒どころ福井県生まれ。延べ12万人のきき酒師やワインソムリエを輩出し、あらゆるお酒に精通、お酒でおもてなしができる人材を育成。お酒を通じて女性の教育・活用社会進出支援に力を入れる一般社団法人日本のsakeとwineを愛する女性の会(通称:SAKE女・サケジョの会)の代表理事として活動。お酒でおもてなしできる会員数は1500人にも及び、業界初のお酒による総合的な“おもてなし力”を問う検定『料飲おもてなし~SAKE女検定~』を実施している。
https://omotenashi-sakejo.com/

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