過去最高!高級日本酒がじわじわ売れ始めたワケ 国内消費低迷、輸出絶好調の現状を読み解く

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輸出は絶好調

 

(グラフ・表は「酒蔵プレス」より)

低迷する国内消費と比べ、輸出は絶好調です。2021年度の輸出総額は401億7800万円に達し、12年連続で過去最高、輸出数量も3万2053キロリットルとこちらも過去最高を記録しています。

ちなみに、金額1位の輸出相手国は中国で102.79億円(昨対比177.5%)数量1位はアメリカで8826キロリットル(昨対比167.5%)

注目すべきはフランスで、金額は230.3%、数量は197.5%と大きな伸びを示しています。

■日本酒輸出数量の推移
■日本酒輸出金額の推移

海外でウケる理由

そもそも輸出好調の理由は、品質向上、高付加価値商品の開発、海外の市場調査などメーカーの努力のほかに「和食が食べたい、日本酒を飲みたい、飲んでみたい」という海外からの要望が大きいでしょう。

2013年に世界遺産(ユネスコ無形文化遺産)登録ともなった「和食(日本人の伝統的な食文化)」との連動、酒蔵ツーリズムやヴィジットジャパンの観光促進、國酒プロジェクトやクールジャパンの輸出促進などなど、国家レベルでの後押しも大きな力となっています。

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