小学英語、「しらける形式的会話」強制丸暗記の罪 子どもが英語をつまらないと思うのも当然
ちなみに、よく聞かれる質問に「これができたらご褒美をあげる、というやり方はいけませんか?」というものがあります。私は、これは大いにアリだと思います。
「ご褒美を与えて勉強させるとご褒美がなければ勉強しなくなる」という反対派の意見もありますが、ご褒美なしに自主的に勉強できる人は現実にはどれくらいいるのでしょうか?
大人だって、「この仕事が終わったら、欲しかったあれを買おう」「一段落したら旅行に行こう」などと、自分で自分にご褒美を与えてモチベーションをキープしていますよね。それと同じだと思います。子どもにも、小さなご褒美をあげつつ、楽しんで学んでもらえればいいのではないでしょうか。
英語を学ぶこと自体を目的にしない
ひとつ、親がサポートする際に意識してほしいことがあります。それは、“英語を「一番」に置かない”ということです。
これは、「英語を学ぶこと」自体を目的とするのではなく、「何のために英語を学ぶのか」という視点が大切だということ。そのために、子どもの本当に好きなことに英語をこじつけてあげてほしいのです。
「こじつける」といっても無理にではなく、子どもの好きなことと英語がクロスするタイミングを見計らってさり気なく英語の必要性をほのめかしてあげるだけ。
たとえば、スポーツに打ち込んでいる子なら、将来的に活躍する場を海外に広げる可能性もありますから、「そのときに英語が必要だね」と関連付けることができるでしょう。実際に、海外で活躍しているスポーツ選手の姿を見せてあげるのが一番早いかもしれません。
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