舌を縁取るように歯型がついた舌を、「歯痕舌(しこんぜつ)」といいます。やわらかく膨らんだ舌が歯に押し付けられることにより、このような歯型がつきます。これは胃腸に水が多すぎて、体が弱っていることを表しています。
原因は、水分の摂りすぎや、水分が十分に排出できていないなどで、食べすぎや飲みすぎの翌日に現れることが少なくありません。毎朝自分の舌をチェックし、歯型がくっきりついていたら水毒を疑ったほうがいいかもしれませんね。
水毒の原因となる「外湿」「内湿」対策
湿には外環境である「外湿」と、体内で作られる「内湿」があります。体内に湿がもともと多い人は、外湿にも過敏に反応してしまう傾向があります。このような人が水毒を溜め込んだ状態となって、梅雨時に体調不良に陥りやすいといえます。
外湿対策としては、以下のようなものが挙げられます。
・湿度の管理(除湿)
・少し汗ばむ程度の運動や入浴
意外と見過ごされがちなのが、部屋の湿度管理です。この時期に体調を崩しやすい人は必ず温湿度計の使用を。特にリビングや寝室など、長時間過ごす部屋の湿度管理は大切で、湿度が高ければ除湿をしてください。
その際、空気を冷やすことで除湿するエアコンより、除湿器がおすすめです。水毒の人は冷えやすい体質をお持ちなので、寝室でエアコンの除湿を使うと、朝起きたときに「なんだか調子が悪い」ということが生じてしまうのです。
お腹が冷えている人も多いです。心配な人はわきで温めた手でおへその下を触ってみて、ひやっとしたら腹巻で温めてあげましょう。
体の表面にべったり張り付く湿を取り除くには、少し汗をかく程度の運動もおすすめです。湿度が高い環境では体の表面の水の蒸発がじゃまされるため、体内に水が滞りやすくなります。体を動かすことで流れがよくなり、水の代謝をスムーズにします。
入浴の際も、湯船につかって体を内側から温めることでも、水の代謝が改善されます。
一方、内湿対策には次のようなものがあります。
・水分を摂りすぎない
・冷たいものを摂りすぎない
水分を摂りすぎると胃腸の働きが低下するため、水がうまく代謝されず胃腸に水が溜まります。そして、その水がさらに胃腸の働きを低下させるという悪循環に陥ります。
胃腸は湿に弱く、水浸しの状態ではうまく働かないのです。
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