燃油サーチャージも「狂乱的な値上げ」回避する技 「マイレージ」で予約をとる際は注意が必要

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コロナによる再入国規制が緩和されたものの、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が史上最高値を更新した(写真:やえざくら/PIXTA)

2022年6月から、国際線の航空券発券時に課される燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が史上最高値を更新した。

ANAの場合、2022年6月1日~7月31日発券分で日本からアメリカ本土・ヨーロッパ・オーストラリアなどを往復した場合、7万4800円。ウクライナ情勢などにともなう原油価格上昇に加えて、円安も、円建てのサーチャージでは不利に働いている。さらに現地でも円安のため、旅費はかさむ一方だろう。

ようやくコロナによる再入国規制も緩和されたものの、これなら今年の夏も国内でいいか……と思っている人もいるのではないだろうか。

円安による物価高はいかんともしがたいが、サーチャージについては回避したり、安く済ませたりする方法がないわけではない。サーチャージが狂乱的に高いといえるいまだからこそ、その対応策を改めて考えてみたい。

燃油サーチャージの変動は事前に予想可能

燃油サーチャージとは、ジェット燃料の高騰により、費用の一部を旅客に負担してもらうために設定された付加運賃のことだ。貨物では2001年、旅客では2005年から導入されている。

燃油サーチャージの指標となるのはケロシン系のジェット燃料のスポット価格〔IATAのJet Fuel Price Monitorの$/bbl(1バレルあたりの米ドルの意味)で確認できる〕。アジアではシンガポールの市場価格がおもに利用されている。日本発の航空券の場合はシンガポールのケロシン平均価格の2カ月分の平均を算出し、その金額をもとに算出期間の4カ月後の燃油サーチャージを決める。

そのため、あらかじめケロシン平均価格を知ることで、航空会社本体が燃油サーチャージの金額を発表するタイミング(約40日前)よりも前から、ほぼ確実にその値上げ・値下げを推定することができる。2022年4~5月の燃油価格から推察するかぎり、2022年8月から燃油サーチャージが下がる要素はまったくない。

利用者としては、値上げしそうなタイミングの前に航空券を早めに購入したり、値下げしたりしそうな場合には、値下がりをするまで待ってから購入することで、多少は燃油サーチャージのダメージを軽減することはできる。とはいえ、焼け石に水の感は否めない。何かほかの方法はないのだろうか。

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