燃油サーチャージも「狂乱的な値上げ」回避する技 「マイレージ」で予約をとる際は注意が必要
航空会社によって燃油サーチャージを課す航空会社と課さない航空会社がある。そのため、燃油サーチャージを課さない航空会社を利用すれば、当然のことながら、「サーチャージ地獄」からは逃れることができる。
例えばLCCでは、航空券とは別に燃油サーチャージを課さない航空会社が多い。代表例がJALの子会社で国際線専門のLCC、ZIPAIRである。
ためしにグーグルフライトで安い日を探してみたところ(2022年6月6日調べ)、2022年9月30日(金)成田発 10月2日(日)ロサンゼルス発で往復総額7万4121円(ZIPAIRの公式サイトより購入の場合)となった。これは日系の大手航空会社の「サーチャージのみ」の金額よりも安いことになる。
余談だが、7月31日までにアメリカンエキスプレスのカード会員が、事前登録を行い、ZIPAIRのサイトで同カードを利用して決済すると、2万円につき、5000円キャッシュバックを受けられる(先着5万人、詳細条件はZIPAIRのHPの「おトクなキャンペーン情報」で確認してほしい)。上記の航空券の場合、1万5000円キャッシュバック分を差し引くと、ロサンゼルスまで5万9000円台相当で往復できることになる。
ZIPAIRは8月の盆のピーク時でもそれほど高額にならないのが特徴でもある。成田からホノルルやロサンゼルスまで往復総額8万~10万円台で販売している日が多く、燃油サーチャージが高いこの夏、狙い目のエアラインといえる。
マイレージの落とし穴
コロナ禍の間、海外に出られずマイレージが貯まったので海外旅行で一気に消化したいと考えている人もいるだろう。だが、国際線の特典航空券利用者こそ、燃油サーチャージに注意しなければならない。
有償航空券の場合、燃油サーチャージが引き上げられても、客にとっての支払い総額がそのままそっくり値上げになることは少ない。
運賃を大幅に引き上げれば、急激に搭乗率が下落し、結局は収益が維持できなくなるおそれがある。そのため、サーチャージを引き上げると同時に航空運賃そのものを引き下げ、大きな変化をもたせないようにするのが一般的だ。
だが、特典航空券の場合は、元々の航空券代が「ゼロ」なので、こうした弾力性を持たせることが不可能であり、燃油サーチャージの引き上げ分をそのまま上乗せするしかない。
それを回避するよく知られている方法が、日系航空会社のマイレージプログラムではなく、アメリカ系航空会社のマイレージプログラムに加入してマイルを貯め、特典航空券を発券する方法だ。筆者も2016年末にアラスカ航空とJALがマイレージ提携を開始して以来、アラスカ航空のマイレージプランでマイルを貯め、JAL国際線の特典航空券を発券している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら