「戦略コンサル」業界で成功する人・しない人の差 「個人の力を磨ける」と近年人気が高まっている

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すなわち、「戦略コンサルに行く目的がはっきりとしている」、「その目的の成就にどれだけ継続して真摯に向き合えるか」が大事なのです。

とはいえ、戦略コンサルではどういったことが学べるのか、というご質問にお答えするために、冒頭の3点について順次回答をしていきます。

まず知識やスキル。一般的にはこの2つを一番重視して戦略コンサルを選ぶ人が多いかもしれません。簡単に言ってしまえば、MBAで学ぶような経営学や経済学にかかる知識やスキルをぎゅっと凝縮したもの、です。

戦略論やマーケティング、財務、組織論や営業施策などのビジネス系のハードスキルは、通常の会社ではさほど活用しませんし、少なくともスキル全般を包括的に学んだり経験したりすることはないであろうと思われているがゆえに、「総合格闘技」的に学べる場としての側面が戦略コンサルにはあるということです。

ほかの業種では考えにくい経験ができる

そして、経験。例えば、簡単にいうと非常に若くして複数の大企業の社長相手にプレゼンやインタビューをしたり、非常に多くの業界や業種の仕事を請け負ったりというような、これまたあまりほかの業種では考えにくい経験ができる、という側面もあります。

また、場面によっては、その会社の生死を分けるような決断に携わったり、新聞やネットなどのメディアを賑やかすような案件に携わったりもしますから、外から見ると「よい経験ができそうだ」となるわけです。

かつてとは異なり、戦略コンサルを掲げる会社は非常に増えていますし、その需要の高まりと相まって戦略コンサルファームに勤務したり、戦略コンサルを名乗ったり、または以前勤務していましたという卒業生の数も右肩上がりで増えています。

そして最後の思考。一般的には戦略コンサルを選んだり検討したりする際にはあまり焦点の当たらない点ですが、個人的にはこれが一番大事だと思っています。

考える材料が多いがゆえ、自ずと自分なりの思考パターンや整理の方法を身に付けることができる(またはその可能性がある)という点です。基本的なハードスキルなどはMBAの過程でもそうですし、今では上質な本がいろいろと売られています。「お勉強の場」は世の中にあふれていますし、経験にしても自分が今いる会社で頑張って、そういった場面にどんどん絡んでいけばよいだけの話です。

戦略コンサルにおいて、またはその後のキャリアで成功できるか否かは、この思考力にかかっています。

それは、仕事における課題解決もそうですが、キャリア開発においても、本来戦略コンサルで学ぶことは非常に有益なのです(そのことに気づけるかという思考力も重要なのですが)。例えば、自分という一労働者を製品に、労働市場をマーケットに見立てて、それぞれの現在そして将来の関係において、売り込むのに一番適した戦略を考える、とかです。

そうした過程において、戦略論やマーケティング論を活用した思考や行動ができるか、ということです。

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