25年に共通テスト化「情報Ⅰ」を社会人は解けるか プログラミングより求められる問題解決の視点

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ア・イの回答:⓪得点、③反則回数(順不同)

ウの回答:③D

サンプル問題を見て感じられたかもしれませんが、実は高校の「情報Ⅰ」で学ぶ内容は、今、社会で働くビジネスパーソンにこそ身近で役立つ内容です。「情報Ⅰ」で学ぶ内容を細かく分けると、「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」の4つに分けられます。

こうして並べると、どうしても「プログラミング」に注目が集まり、メディアでもそのように扱われています。しかし、「情報Ⅰ」におけるプログラミングはあくまでも「問題解決するためのツール」として位置づけられています。

UIの改善方法を考える

たとえば、アプリで扱いにくいボタンなどのUI(ユーザインタフェース)を発見したとします。そうしたら、「どのようなボタンの配置やデザインに修正すればいいか?」という問題を発見し、その問題を解決するためにプログラミングを行い、実際にユーザーにとって使いやすいアプリにする……という「問題解決の流れ」が非常に重要なのです。

(イラスト:筆者作成)

ただ闇雲にプログラミングのスキルを学ぶのではなく、「問題解決のためにプログラミングを使う」という視点が重視されます。一番の目標は「問題の発見・解決」であり、問題解決のための手段として、「情報デザイン」や「プログラミング」「データの活用」を学ぶのです。

(イラスト:筆者作成)

そう考えると、大人のみなさんにとっても、身近なテーマだと思えないでしょうか。たとえば、「商品の売上が思ったように上がらない」という問題があったとします。その問題を解決するために、「商品の広告のデザインが、伝えたい人に伝わるものになっているか考える」(=情報デザイン)、「販促案を考える時間を作るために、雑務の処理スピードをアップする」(=プログラミング)、「過去の類似商品の売り方から、最も効率的な売り方を導き出す」(=データの活用)。こういったことはすべて、これからの高校生が「情報Ⅰ」で学ぶ事柄なのです。

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