われわれは、もし、コロナワクチンが致死的な副作用を生じるのであれば、男性よりも女性の頻度が高いと仮説を立てた。ただ、疾病などのストレスに対する抵抗力は、一般的に男性よりも女性のほうが強い。つまり、同じ条件なら、男性のほうがワクチンの副反応は強く出やすいかもしれない。男女の死亡率を単純比較しても、影響は推定できない。
われわれが注目したのは、男女の死亡率の比の経時的な推移だ。結果を図2に示す。
われわれの予想通り、男女の死亡率の差は、接種後1週間以内は女性のほうが高く、その後、減少し、2週間以降では、男性の死亡率のほうが高くなっていた。つまり、死亡率は時間の経過と共に変化していた。この変化は統計的に有意であり、偶然の影響では説明できない。ワクチン接種後1週間以内は、女性のほうが亡くなりやすいことになる。これは過剰投与による副作用が影響している可能性が高い。
このような性差はアメリカや欧州のデータベースの解析では検出されなかった。欧米の女性は、日本人女性より大柄なため、体重あたりの投与量が少ないからだろう。
低体重という意味では子どもも状況は同じ
この研究は、コロナワクチン接種により、女性を中心に副反応で亡くなっていた可能性が高いことを示唆する。コロナワクチン接種で亡くなっていた人が多数いるのだから、問題は深刻だ。低体重という意味では、子どもも状況は同じだ。5歳児と11歳児に同量を接種すれば、5歳児に強い副反応がでてもおかしくはない。ワクチン減量も含めて、安全性を高める対策を早急に講じなければなるまい。
現時点での個人レベルでの対応としては、主治医と相談することをお奨めする。感染予防のメリットと、副反応のリスクを天秤にかけて、判断してくれるはずだ。
私は前出の女性に、知人の開業医を紹介した。そして、彼女が過剰投与のリスクを心配していることを伝えた。後日、その医師から「通常の7割程度の量で接種した」と報告があった。翌日、子どもは発熱したが、なんとか自制内だったらしい。彼女からも「何とか無事に接種を終えました」と感謝のメールが来た。小児のワクチン接種については、いまだ不明な点が多い。状況に応じた柔軟な対応が必要である。
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