二兎追い二兎を得る「創造力」が抜群な人の思考法 トレードオフの課題解決は「創造」で溢れている
b. 選択した課題やニーズを実現する際に、何が制約(ボトルネック)になるのか考えて、その真逆の要素を考える。
たとえば、「プロの美味しい料理が食べたい」というニーズがあるとする。このニーズを実現する場面を具体的に想像すると、ホテルや一流レストランに食べに行く必要がある。そうすると、「お店に食べに行く」ことが制約とも言える。
この「お店に食べに行く」という制約の真逆を考えると「家で食べる」だ。移動をしたり外出の準備をすることが面倒くさい、などの理由で「家で食べたい」というニーズはありそうだ。
こうして、「プロの美味しい料理が食べたい」というニーズと「家で食べたい」というトレードオフの関係の組み合わせを見つけることができる。新型コロナウイルスの流行によりこの「家で食べたい」というニーズが高まった結果、プロ料理人が自宅で料理を作ってくれるシェアダインなどのサービスが一気に広がったのは記憶に新しい。
次に、これまで学んだ具体的な方法を使って以下のお題に取り組んでみてほしい。
思考トレーニング①-2
常識をひっくり返して物事を考える
2. 課題を転換する(思考トレーニング②)
続いて2つ目のトレーニングとして、転換思考について考えたい。
転換思考とは、先入観や思い込み、常識を捨てて、新しい枠組みで物事を捉える考え方だ。もう少しかみ砕くと、常識をひっくり返したり、ズラしたりして物事を捉える考え方で、Break the biasやThink out of the boxとも言われる。
そして、課題を転換することができると、そもそも解くべき課題が大きく変わることから、解決方法も抜本的に変わり、非常に大きなインパクトを与えることができる。
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