スマホで成績上がった!?ウソみたいなホントの話 上手に使いこなすには親のサポートが重要

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■事例3:「ゲーム&動画を満喫しても成績アップ。スマホの問題点ってなんだろう?」

フィルタリングをはずしてゲームや動画を満喫していたのを知り、次の定期テストで成績が下がったら取り上げると宣言して好きにさせました。テスト後に「ほらね!」と没収するつもりでしたが、予想に反して偏差値も順位もアップ。考えてみれば学校の課題はちゃんとやっているし、いじめやトラブルもない。親子関係も問題なく、スマホを持って悪いことは何も起きていないと気づきました。(子ども/中2男子)

■事例4:趣味の世界で深く自由に遊ぶ。塾へ行かなくても成績はトップクラス

動画サイトで自分のチャンネルを開設し、趣味のスライム作成の様子や商品レビューなどを投稿しています。多くの人に読んでもらえる魅力的なデザインや文章にするにはどうすればいいのか、企画や編集も自然に学んでいます。学校があまり好きではなく塾にも行っていませんが、成績はいいです。家で好きなことに没頭する時間があるから、嫌いな学校に休まず通い、がんばれているのかもしれません。
(子ども/小5女子)

まとめると…

その昔、ヨーロッパで絵本が初めて出現したとき、「こんなものを見せていたら子どもが字を覚えなくなる。頭が悪くなる」といわれたそうです。情操教育に欠かせないとされる絵本ですが、当初は子どもに積極的に見せるべきではないと思われていたのですね。

スマホに対して親御さんが抱く危惧は、これに似ています。スマホを持つと勉強しなくなる。ゲームは脳に悪影響を及ぼす。生活リズムが乱れる。ネットいじめで不登校になるなど、ネガティブな情報ばかり目につくから、心配になるのも無理はありません。

しかし、スマホは子どもに広い世界を見せ、知識を深め、人とのつきあい方を学ばせる道具にもなります。スマホを持ったらいいことがあったとおっしゃる方は少なくないのです。アナログ世代の親御さんは、意識が時代に追いついていない。まずそこをアップデートしていきましょう。

例えば勉強で、わからないことを調べるときにはどうするでしょうか。アナログの世界では、参考書や辞書で調べます。でも自分の持っている本ではわからないこともある。そうすると図書館に行く。学校の先生に聞く。手間がかかります。面倒くさいから途中であきらめちゃうかもしれません。それが、ネットで検索すれば一発でわかる。大変な時間短縮です。

これまで3時間勉強してようやくわかったことが、1時間ぐらいで同じレベルに到達できる。残りの2時間はもっと深く広く調べることができます。余った時間でゲームをしたって、成績は下がらないわけです。

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