アイデアが「ウケる人」「スベる人」の決定的な差 「説得型発想」から「納得型発想」への脱却が重要

斬新なアイデアで成功を積み重ねる人は、アイデアを考える「前」に、あることに時間をかけているといいます(画像:foly/PIXTA)
「コンペに負け続けて仕事ゼロ」から一発逆転、「毎年、アイデア1本で数千万円の仕事をいくつも獲得し続けている」男がいる。杉森秀則、組織に属さない「一匹狼」でありながら、大企業を相手に「勝率88%以上」を誇る常勝プランナーだ。
多くの業界人が知りたがった杉森氏独自の「アイデア発想法」を初めて公開した『バカ勝ち!アイデア――人生のチャンスをすべてモノにする最強の発想法』が刊行された。
「断言します。アイデアは、人生を変革します。アイデアひとつで、周囲の人と同じだった人生が一変します」
そう語る杉森氏に、アイデアがもつパワーと、「ひらめき不要」「超実戦的」なアイデア術を解説してもらう。
「アイデアが採用されない」を克服する最善策
皆さんもよくご存じだと思います。ビジネスのあらゆるシーンにおいて、優れた「アイデア」こそ状況を変革できる唯一のものだと。製品開発はもちろん、企画でも、営業でも、面接であっても、ほかにないオリジナルなアイデアこそ最強です。
そこで、一生懸命アイデアを捻り出し、会議や発表の場で披露するのですが、なかなか採用されない。提案が受け入れられない。企画が通らない。
「なぜだろう? 良いアイデアだと思ったのに」と悔しい思いをすることがあるでしょう。長い時間と大きなエネルギーを注ぎ込み、自信を持って披露したのですから当然です。
そんなとき、「相手が悪い」「私よりも相手はわかっていない」など、提案先を責める人が多いようです。
これまで300回以上の企画競合の場を経験してきた私も、初期のころは同じでした。「こんな素晴らしいアイデアが、なぜ通らないんだ?」「提案相手が悪い。理解が足りない」と相手を責めました。あるいは、そんな相手に当たってしまったのは「運が悪い」と嘆いたりしました。
しかし、そうでしょうか? 悪いのは相手なのでしょうか? そんな相手に出会ったのは運がなかったのでしょうか?
残念ながら、相手のせいにしているかぎり、アイデアが採用されることはありません。
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