実験!「お茶の味は水で変わるか」その意外な結果 ティーバッグや水出しは水でどう味が変わる?

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まず、5つの水の硬度とpHをまとめたものが以下である。

硬度とは、水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わす。カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水を硬水、少ない水を軟水という。日本の水質基準では、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水としている。

5つの水のうちA、B、C(いずれも国産ペットボトル水)は軟水であり、D、E(いずれも外国産ペットボトル水)は硬水だ。硬度は地質の影響を受ける。火山国である日本は火山性の地層が多く、また、傾斜が大きく地下水の流れが早いため、水にミネラル分が溶けにくい。そのため軟水が多くなる。

一方、ヨーロッパは石灰岩層が多く、傾斜がゆるやかで、水がゆっくり地中を流れる間にミネラル分を溶かす。そのため硬水が多い(例外はある)。

次にpH。これは酸性、中性、アルカリ性を示す指標。pH7が中性、pH7以下を酸性、pH7以上をアルカリ性とよぶ。5つの水ではA、Eが中性だった。B、C、Dがアルカリ性で、D→B→Cの順にアルカリ度が高かった。

鉄分については5つの水からは検出されなかった。鉄やマンガンが多いと金気を感じ、お茶の色が黒褐色になるとされる。自宅の井戸水などでお茶を入れて、この現象が現れたら、鉄やマンガンが含まれている可能性がある。

次に沸騰させたお湯にティーバッグを入れる。5つの水(200mL)を95℃に熱し、緑茶ティーバッグを入れて30秒経過させたものが以下だ。

写真左からA、B、C(以上国産ペットボトル水)、D、E(以上外国産ペットボトル水)と並んでいる。

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