――どんな人にオススメできるのでしょうか。
完璧を求めない人ですね。「コミュニケーションができればいい」、「アジアで通じる英語でいい」という人なら、マレーシアに来れば満足するでしょう。一方で、「英米で仕事をしたい」というのならば、ここを踏み台として、最終的には欧米で学ぶのがいいと思います。英語のなまりの問題もありますし、ほかにも、ネイティブの間でどんどん出てくる新しい表現を学ぶことができないという問題があります。
――マレーシアで英語を学ぶよさというのはありますか。
マレーシアの英語は“間違ってもいい”という英語ですから、自信を持たせてくれます。日本人は頭の中で文法を考え間違えないように話しますよね。マレーシア人は完璧でない英語でも聞いてくれますし、マレーシアでの英語はどの家庭にとってもたいてい第一言語ではないので、英語のレベルもいろいろです。
その意味ではフィリピンととても環境が似ていると思います。先日、セブ島の英語学校を見てきました。フィリピン人の母語はセブアノと呼ばれる言葉だったり、タガログ語だったりするのですが、どこでも英語がよく通じます。そして、彼らはとても寛容で、完璧でない英語でも一生懸命聞いてくれるんですね。ところが、欧米に行くと、下手な英語に対してここまで寛容ではないと思いますね。
フィリピンの英語学校との違いは?
――フィリピンの英語学校は大変人気がありますね。
フィリピンの多くの学校で提供しているマンツーマン授業は効果的ですし、フィリピンの人のホスピタリティ精神は、英語の教師にとても向いているなと思いました。英語学校の競争も激しく、教師一人ひとりが熱心で、自身でよく勉強しています。価格も非常に安いです。
――マレーシアでフィリピンのような学校はないのですか。
あまり数が多くないのが実情です。弊社が提供している価格でも、ローカルの先生のマンツーマン授業で1時間60RM(約1950円)と決して安くはないです。欧米人の先生となると、もっと高額になると思います。
――マレーシアでは難しい?
マレーシアでフィリピンと同じ質のものを学ぼうと思うと、正直、人件費の関係で難しい。たとえば英語のマンツーマン授業を、フィリピンのような安い価格で長時間学ぶことは難しいかもしれません。ただ、あくまで学校を「きっかけ作りの場所」と考え、外で実践するよう工夫すれば十分身につく環境があると思います。
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