仕事と育児で限界な親が自分をうまく「許す」コツ イライラの根本原因は子どもでなく生活スタイルだ

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親たちに、何が一番助けになるかとたずねたところ、41%がより多くの経済的支援を挙げています。ただし、それに続く38%の人が、心のバランス、心の余裕、あるいは落ち着きだと答えています。

これらは、どうすれば実現できるのでしょうか。

とにもかくにも、私たちは完璧な親になる必要などない、ということを理解してください。さらに重要なのは、完璧な子どもを育てる必要もないということです。

子どもが怒りのあまりレゴの箱をひっくり返した?

片づけるように言っても、激しく抵抗する? 

妹の髪の毛を引っ張って謝らない? 

新しい下着に着替えることも、髪をとかすことも、手を洗うことも、歯を磨くことも嫌がる?

あなたの子どもは問題児ではない

気づいていますか? どれもこれも、大した問題ではありません! すぐに解決する必要はありません。すみやかに対策を立てる必要も、それを実行に移す必要もありません。

たとえいまうまくいかないとしても、私たちも子どもも、何かを失敗したわけではありません。子どもは甘やかされているわけでも、手の施しようがないほどひどい子どもでもありません。

心配する必要はありません。子どもは子どもなのです! 

学びの時間はたっぷりあります。冷静になって、お茶でも飲みながら、何が起こるか見守ることだってできます。子どもが落ち着いたタイミングで、一緒にレゴを片づけることも、どうして髪の毛を引っ張ったのか、ゆっくり話を聞くこともできます。

たとえ足の裏が真っ黒でも、宿題が終わっていなくても、今夜は眠らせてあげましょう。

翌日、お互いに心の平穏を取り戻してから、また新鮮な気持ちでやり直せばいいのです。

私たち親は、ストレスのおかげで絶え間なく「警戒モード」に入っているため、子どもたちの行動すべてがいますぐにおさえこまなければならない脅威のように見えてしまいます。

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