37歳「元サヤ婚」に見る、大人の恋愛作法 切れかけた「赤い糸」はこうしてつながった!

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新婚なのに浮かれた様子をあまり出さない周平さんだが、「一緒にいて楽」「気をつかわないで済む」というのは、彼にとっては最大限の褒め言葉なのだと思う。

洋子さんと2人で過ごせる休日は、自分だけの趣味である釣りやスポーツ観戦は控えめにして、映画やテレビを一緒に楽しんでいるという。同じ銀行に勤めていることもいい方向に働いているようだ。

「間違いがあるとすべて数字に表れる仕事なので、ストレスは多いですよ。大声で怒鳴ったりするお客さんもいますしね。我慢強い人でなければ続きません。

地元では優良企業とされていますが、男性でも最初の3年で3割は辞めてしまいます。愚痴ってストレス解消をすることが必要です。仕事の話がわかる結婚相手でよかったと思います」

子どもに関しては「できたらいいね」とは話しているが、面倒くさがりの洋子さんは基礎体温をつけるなどの「妊活」はしていない。周平さんも強い希望はなさそうだ。

周平さんも洋子さんも銀行員としてはきっと優秀なのだろう。マイペースな性質を抑制し、気を張り詰めて働いているはずだ。それだけに私生活では自然体で過ごしたい。ひとりきりでいるよりも安心し、リラックスできる相手は誰なのか。素直な気持ちで周囲を見渡してみれば、過去にかかわったことのある異性の姿が見えるのかもしれない。

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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