今年のGWこそ楽しみたい、富士山5合目の魅力4選 広大な裾野の富士山麓は多様な魅力の宝庫

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■幻の滝を目指して―須走口5合目

須走口からは、古い時代の富士山の側火山、小富士を目指すコースが定番です。

小富士の山頂は、植生がなく大変見通しが良いため、天候に恵まれると富士山頂の眺めはもちろん、富士五湖の一つ、山中湖を見下ろす素晴らしい眺望を目にすることができます。

小富士山頂(写真:筆者撮影)

また、雪解けの特定の時期のみに出現する「幻の滝」は、春先限定の須走口の見どころです。常時水の流れる川が1本もない富士山。降った水が溶岩に浸透してしまうためですが、ここでは溶岩流の岩盤の上を雪解け水が流れ、滝となる現象が観察できます。

幻の滝(写真:筆者撮影)

ここまで富士山5合目の見どころを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。山頂登山のイメージの強い山ですが、広大な裾野が広がる富士山麓には、さまざまな魅力が詰まっています。

5合目までのルートは、富士登山シーズンが終わった後、例年11月の頭頃まで開いており、季節の変化も楽しむことができます。今回は5合目からのアプローチが容易な場所をご紹介しましたが、標高も高く、天気も変わりやすい環境ですので、行かれる際にはしっかりとした靴や防寒着、悪天候に備えた最低限の装備を準備してお出かけください。きっと今まで知らなかった富士山の魅力を発見することができると思いますよ。

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馬場 龍一 エコツアーガイド

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ばば りゅういち

東京都出身。早稲田大学大学院でエコツーリズムを専攻。その後、環境関係のコンサルタント会社勤務を経て、自然にかかわる仕事への思いを捨てきれず、脱サラ。生物や自然環境について学ぶため、東京環境工科専門学校に入学し、生き物や環境保全について造詣を深め、卒業後に静岡県へと移住。富士山のガイドや西伊豆の海でのダイビングガイドとして活動。2021年にエコツアーガイド『LINKs』を立ち上げ独立。富士山山頂登山のみならず、5合目以下で登らずに楽しめる富士山のツアーを幅広く開催している。

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