今年のGWこそ楽しみたい、富士山5合目の魅力4選 広大な裾野の富士山麓は多様な魅力の宝庫

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この周辺には、森林の進出を阻む積雪や強風の影響で変形した、風衝木が観察できます。盆栽のような風格を持つカラマツは、樹高こそ低いものの、樹齢数百年を数えるものもあると言われ、厳しい環境の中で生き抜く樹木の力強さが感じられますね。

風衝木(写真:筆者撮影)

ここでは高標高地の厳しい自然環境にさらされた、ぎりぎりの森林の姿を目の当たりにすることができます。

江戸時代に噴火した後にできた火口

■富士山最後の噴火の痕跡・宝永火口-富士宮口5合目

静岡県側では最も利用率の高い富士宮口からは、富士山が最後に噴火した際にできた、最新の火口である「宝永火口」と宝永山のトレッキングコースをご紹介します。

江戸時代の1707年に起きた、16日間にも及んだ噴火は、遠く江戸の街まで火山灰を降らせたとされます。山麓の村を埋もれさせるなど、非常に大規模な噴火であったことがわかっています。

その噴火の痕跡として、現在では3つの火口が並び、富士山の火山としての力強さを現在まで伝えています。

宝永火口・宝永山遠景(写真:筆者撮影)

このコースでは、火口の縁から火口の内部へと降りることができます。なんといってもダイナミックなこの景観は、富士山随一の迫力です。

宝永火口(写真:筆者撮影)

そして、噴火と同時に形成された、火口の傍らにそびえ立つ宝永山の山頂まで登ることができます。天候に恵まれれば、駿河湾~伊豆半島の絶景、そして背後には富士山頂の素晴らしい景色を楽しむことができます。樹林帯を通る周回コースもあるので、火山の荒涼とした風景と、緑豊かな森という、森林限界の境目の環境の対比を肌で感じることができます。

宝永山山頂(写真:筆者撮影)
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