コロナ禍でブーム再燃、「2輪業界」5つのトレンド 今の流行は?東京モーターサイクルショー総括

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GSX-S1000GTのメーターまわり(筆者撮影)
GSX-S1000GTのメーターまわり(筆者撮影)

また、独自の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)」も採用。路面の状況やライダーの経験値などに合わせて、トラクションコントロールの介入レベルを5段階(+OFFモード)から選べる「STCS(スズキトラクションコントロールシステム)」や、ライダーの好みに応じた3つの走行モードを選択できる「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」などを搭載する。さらに2速以上で30km/hから速度設定が可能なACCも採用するなどで、ロングツーリングなどにおける高い安定性や快適性などに寄与する。価格(税込み)は159万5000円だ。

BMWモトラッドのK1600B(筆者撮影)
BMWモトラッドのK1600B(筆者撮影)

ほかにもドイツBMWのバイクブランド「BMWモトラッド」のブースでは、1648cc・6気筒エンジンを搭載する大型ツアラーで、燃費性能などを向上させた新型「K1600」シリーズ(税込み価格342万1000円~369万3000円)を展示。また、アドベンチャーモデルの新型としては、ヤマハが、688cc・2気筒エンジンを新排気ガス規制に対応させるなどのアップデートを行った「テネレ700 ABS」(税込み価格128万7000円)も出展するなど、各社が続々とニューモデルをアピールした。

ヤマハのネテレ700 ABS(筆者撮影)
ヤマハのテネレ700 ABS(筆者撮影)

トレンド3:原付二種

ホンダが発表したダックス125(筆者撮影)
ホンダが発表したダックス125(筆者撮影)

近年、排気量が50ccを超え125cc以下までのバイク、原付二種(第二種原動機付自転車)も高い人気を誇る。ユーザーは若い世代からベテラン層まで幅広く、用途も通勤・通学はもちろん、ツーリングなどのレジャー向けまで幅広く使えることで、大きな支持を受けている。ここ数年、各メーカーがさまざまなモデルを発表し、いずれも好セールスを記録したことで、最も注目されているジャンルのひとつだ。

新型の原付二種モデルで最も注目度が高かったのが、ホンダの「ダックス125」「スーパーカブ110」「クロスカブ110」の3モデルだろう。これらの共通点は、先述したネオレトロ的なテイストも持たせていることだ。ダックス125は、1960年代後半から1970年代に一斉を風靡したレジャーバイク「ダックス」シリーズの125cc版として登場。1969年に発売された初代モデル「ダックスホンダ」は、折りたたみ式のハンドルやステップにより車体をコンパクトにでき、乗用車のトランクにも入れられることで、当時流行したレジャーバイクというジャンルを確立したモデルだ。50cc版と70cc版があった。なお、車名の由来は、胴長のフォルムが犬種のダックスフントに似ていることから付けられたという。

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