コロナ禍でブーム再燃、「2輪業界」5つのトレンド 今の流行は?東京モーターサイクルショー総括
ここ数年、活況をみせているバイク業界。とくにコロナ禍の影響が出た2020年以降は、通勤・通学や買い物など日常の足から、ツーリングやキャンプといった旅の用途まで、密を避ける移動手段として人気が高まり、需要も増加傾向だ。
そんななか、バイク関連の一大イベント「第49回 東京モーターサイクルショー」が2022年3月25~27日、東京ビッグサイトにて開催された。国内外の2輪車メーカーやアフターパーツメーカーなどが出展し、新型車から人気モデル、関連パーツなどを一挙展示する当イベントは、例年バイクシーズンが到来する春に開催され、3日間で10万人以上もの来場者が集まる。2019年以来、コロナ禍の影響により3年ぶりの開催となったが、それでも総入場者数は12万3439名。前回開催の14万9524名には及ばなかったものの、相変わらずの人気ぶりをみせた。
当イベントが面白いのは、入場者数の多さだけでなく、会場に並ぶ展示車両などを眺めてみれば、オートバイに関わる近年のトレンドがよくわかることだ。従来、当業界のメインユーザー層は、長年乗り続けているベテランライダーや、若い頃バイクに乗っていたが、子育てなどの理由で一旦は降り、子どもの独立などを契機に再び乗りはじめたリターンライダーなどで、主に40代以上の世代が中心だった。
若い世代からも注目が集まる2輪業界
ところが最近は、自動二輪免許を新たに取得し、乗りはじめる20代などの若い世代の参入も目立つ。当イベントでは、一般に初披露される最新モデルも多いが、それらが採り入れているスタイルには、ベテランユーザーが懐かしさを抱くものや、バイク旅など最近人気のユーザー嗜好が反映されたタイプ、若い世代向けのリーズナブルかつ乗りやすいモデルまで多種多様だ。そこで、ここでは、「ホンダ」「ヤマハ」「カワサキ」「スズキ」といった国内4メーカーを中心に、輸入車ブランドなど各社が展示した新型車などについて、筆者が感じた業界の主な最新トレンドを5つのキーワードにわけて紹介しよう。
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