コロナ禍でブーム再燃、「2輪業界」5つのトレンド 今の流行は?東京モーターサイクルショー総括

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別カラーリングのダックス125(筆者撮影)
別カラーリングのダックス125(筆者撮影)

そんなダックスホンダを復活させたといえるのが今回の新型で、デザインは初代モデルを踏襲しつつ、2人乗りも可能とする大柄な車体となった。エンジンには、123cc・空冷4ストロークOHC単気筒を搭載し、自動遠心クラッチにより4速トランスミッションのギアチェンジをクラッチ操作なしで行うことが可能。倒立フロントフォークや前後輪ディスクブレーキなどの装備は、高い走行安定性や安全性に貢献する。価格(税込み)は44万円だ。

ホンダのスーパーカブ110(筆者撮影)
ホンダのスーパーカブ110(筆者撮影)

スーパーカブ110は、ホンダが1950年代から生産し、世界中で大ヒットを記録したビジネスバイク「スーパーカブ」シリーズの110cc版だ。1964年から長年生産されたスーパーカブ90の後継として2009年に登場、レッグシールドや丸目ヘッドライトなど、昭和のバイクが持つ雰囲気をそのまま残したスタイルが人気だ。また、クロスカブ110は、その派生モデルで、アウトドア風テイストを盛り込んだ装備が特徴だ。

ホンダのハンターカブ110(筆者撮影)
ホンダのハンターカブ110(筆者撮影)

今回のショーでは、それらの2022年モデルが展示された。主な変更点は、空冷OHC単気筒エンジンを最新の排出ガス規制に対応させながらも、燃費性能を向上させたこと。WMTCモード値で従来型67.0km/Lに対し67.9km/Lにアップさせている。また、足まわりでは、前後キャストホイールやチューブレスタイヤを新採用し、メンテナンス性も向上。前輪にはABS付きのディスクブレーキを装備することで、制動時の高い安定性なども実現する。価格(税込み)はスーパーカブ110が30万2500円、クロスカブ110が36万3000円~37万4000円だ。

トレンド4:電動バイク

ヤマハの電動スクーター「E-01(イーゼロワン)」(筆者撮影)

ヤマハの電動スクーター「E01(イーゼロワン)」(筆者撮影)

カーボンニュートラルへ向けた電動化の波は、今のところ4輪車に多くの焦点が集まっているが、2輪車へも確実に波及していている。ただし、国内の電動バイクは、現在、デリバリー向けなど都市部での商用スクーターなどが主流。だが、徐々にではあるが、乗用向けやシェアリングサービスなど、一般ユーザーを視野に入れたモデルの開発なども進んでいる。

そんな中、ヤマハは、車両固定式バッテリー搭載の出力8.1kWクラス電動スクーター「E01(イーゼロワン)」を展示した。原付二種クラスに相当するこのモデルは、都市部における移動手段としての性能や実用性を備える実証実験用モデルだ。ヤマハによれば、「EVインフラやシェアリングビジネスなどの構築にあたって、顧客ニーズの把握やそのほか周辺ビジネスの可能性の探求、新たな市場開拓などの実証実験用として、事業所、自治体、官公庁などに向けて導入する」という。仕向地は、日本、欧州、台湾、インドネシア、タイ、マレーシアで、2022年7月より順次導入が開始される。

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