福岡のヒーロー番組「ドゲンジャーズ」成功の裏側 「企業ヒーロー」設定でビジネス面でも注目の的に

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さらにめんたいこで有名なふくやとは、「ドゲンジャーズと一緒に明太子を作ろう!!」と題した体験型イベントを実施。コロナ禍でイベントもままならない中の夏休み終了直前に行われたこともあり、夏休みの自由研究に活用できたという親子連れも多かったという。

現在、福岡県内の企業を中心とした75社が参加しており、その数は少しずつ増え続けている。

同作の広告戦略を一手に手がけるのは、2020年9月に設立された版権運用会社・エムマーケットエージェンシー。同社の下青木秀輝社長は「われわれのビジネスモデルはプロダクトプレイスメントが基本となり、車、家、日用品、小売店といった企業と相性が良く、放送時には“CMが見たい”という問い合わせも多数寄せられているほど。それに加え、建設会社や、公共事業を手がけている企業にも、地域の社会貢献という観点から応援していただいている」と語る。

辛子明太子の販売メーカー・ふくやともタイアップ。明太子を一緒につくる体験型イベントを実施 ©DGN3

コラボグッズ、コラボCM、コラボイベントといった、従来型のタイアップに加え、物語の世界観にも色濃く反映されている点も特色として挙げられる。例えば劇中に登場するドゲンジャーズのメンバーである、薬剤戦師オーガマン(大賀薬局)、営業部ヒーロー課ヤマシロン(山代ガス)、天元の勇者エルブレイブ(八幡建設)などは企業のPRを行う企業ヒーローだ。

ほかにも第2シーズンでは、ライバルヒーローに生活拠点を奪われ、行き場を失っていたドゲンジャーズのメンバーが新たな引っ越し先に選んだのが、福岡の地元企業・関家具のショールームであるなど、現実と地続きのユニークな設定が、ファンを喜ばせた。

9社とのタイアップCMが流れる

こうしたことが可能となるのも、クリエーターと営業部が一体となって物語作りを行っているからだ。笹井氏も「ドゲンジャーズを支えていただいているのは実在する企業の皆さん。ドゲンジャーズの世界観に、どのようにして企業の良いところをユーモアも交えながら作品にするか。それもドゲンジャーズの見どころの1つだと思う。クリエーターとセールスが一緒に企画することや、互いに要望を出し合うことは、ドゲンジャーズでは当たり前の風景」と語る。

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