タイ企業が日本人大学生求む--東洋タイコーポレーションが日本人新卒を定期採用へ

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高給は自ら勝ち取るもの

東洋タイコーポレーションの「経営のチャレンジ」は、就職を希望する日本人学生にも、それ相応の心構えを求める。

同社は85年に東洋エンジニアリングの現地法人としてスタートしたが、09 年6月にはタイ証券取引所(The Stock Exchange of Thailand)に上場するなど、タイの会社としての独立色がきわめて強い。

こうした会社では、良し悪しは別にして、日本の会社よりも個々人の能力や実力が重視されるのは当然のこと。また、同社は「採用した日本人新卒者の東洋エンジニアリングへの転籍がないこと」も明らかにしており、生涯を海外で過ごすことや、海外で日本の会社からの派遣という大きな゛後ろ盾゛なしに働くことなどにも覚悟が必要。

給料についても同様で、「入社後1年くらいは教育期間になると想定しているが、その後は日本人としての高給を自ら勝ち取っていくことが求められる。それにチャレンジできる人を採用したいし、だからこそ、採用にあたっては“やる気”を重視する」(入矢・社長兼CEO)。

文部科学省が今年1月に発表した今春卒業見込みの大学生の就職内定率(2010年12月1日時点)は、68.8%ときわめて低水準だった。海外に活路を見い出す日本人学生はどのくらいいるのだろうか?今回の東洋タイコーポレーションの新卒採用が成功すれば、日本の就職事情に大きな影響を与えるだろう。

(日刊タイビジネス編集顧問:倉田陽平)

※写真はイメージです。

人事・労務が企業を変える 東洋経済HRオンライン

 

 

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