孤独な中年にならないための人間関係「定期検査」 「ライフシフト2に学ぶ」支え合い関係を保つ術

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それが政治的対立に発展することを避けるためには、単純な偏見と固定観念に基づいた世代観をもつのではなく、若者と高齢者の間に新しい社会的・経済的パートナーシップをはぐくむ必要がある。

人間関係に関する計画を点検する

あなたの人間関係づくりにとって重要となる問いを、以下にまとめてみよう。

*問い1  十分な時間を確保できているか?

あなたの未来の計画を考えるときは、パートナーや子ども、そのほかの家族や友人などとの関係を通じて得られる喜びと満足感も大切にしたいだろう。

こうした「純粋」な人間関係を構築するには、長い時間がかかる。一緒に長い時間を過ごし、じっくりと相互の信頼と愛情、共感と理解をはぐくまなくてはならない。あなたは、いま思い描いている人生の進路とステージのなかで、こうしたことに費やす時間を確保できているだろうか。

エネルギッシュに活動するステージばかりが続き、活動量を落とす時期がほとんど予定されていないとすれば、計画を再検討したほうがいい。ゆとりの時間をもっと増やすべきかもしれない。

*問い2  どのような未来を望むかを明確に話し合ったか?

人生が長くなり、マルチステージ化すれば、選択肢が広がるし、さまざまな活動に携わる順序も何通りにも増える。

しかし、そうした新しい機会を生かすためには、身近な人たちと慎重に調整することが必要だ。あなたの大切な人たちは、あなたとは違う計画を立てていたり、新しい選択肢に気づいていなかったりする可能性もある。

あなたは、自分がどのような未来を望んでいて、その未来がまわりの人たちにどのような意味をもつかについて、多くの時間を割いて、明確に、そして自由闊達に話し合っただろうか。

*問い3  適応力をもてるか?

カップルのあり方は、「キャリア+ケアラー」型から「キャリア+キャリア」型へ変わりつつある。それに伴い、2人の関係の組み立てはいっそう複雑になり、2人がそれぞれ適応力をもつ必要が高まる。

あなたが思い描いている人生のステージに到達するためには、自分自身とパートナー、そしてまわりの人たちに、どのような適応が必要なのか。

*問い4  コミュニティーとの関わりに時間を費やす用意はできているか?

いま計画している人生の進路について、コミュニティーとの関わりという観点から考えてみよう。あなたが加わろうと思っているコミュニティーは、人生に喜びをもたらし、学習を促すようなものだろうか。

人生のさまざまなステージを通じて、ほかの人たちを支援したり、持続可能性の高い地域社会を築いたりするなど、コミュニティーに投資するための時間を十分に取っているか。周囲の人たちと関わる時間を増やすための習慣を生活に組み込もう。

*問い5  さまざまな年齢層の人たちと一緒に過ごす用意はできているか?

自分より高齢の人や若い人と接する時間が多ければ、あなたの人生プランはいっそう強力で実りあるものになる可能性がある。いま計画している将来のステージや活動を具体的に思い浮かべた場合、同世代の人たちだけで集まる可能性が高くはないか。

もしそうであれば、ほかの年齢層の人たちと接する機会を増やすためにどうすべきかを考えよう。年齢で人を判断すべきではない。大切なのは、それぞれの人がどのような人間なのかだ。

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