突然キャリアを絶たれる人が陥いる「6つのワナ」 「ライフシフト2」に学ぶ選択肢を広げる思考法
過去、現在、未来の考え方
私たちが人間として花開くための土台を成す要素のひとつが、人生に意味を与えられるストーリーを紡ぐ能力だ。
テクノロジーの進化と長寿化の進展に伴い、人生で経験する移行の回数が増えれば、人生のストーリーが進行する順序とストーリーの流れも変わる。
このように変化の激しい時代に生きる人間は、いくつかの重要な問いに向き合わなくてはならない。
「私はどのような職に就くのか」
「どのようなスキルが必要になるのか」
「どのようなキャリアを築くのか」
「老いるとはどういうことなのか」
といった問いだ。
自分の人生の進路を考える際、こう想定してみよう。まず、あなたの過去、現在、未来がある。過去に起きたことはすでにわかっているので、過去から現在へいたる道は1本しか描かれてない。
一方、未来に向けては、1本の確定した道は存在しない。現時点ではいくつもの選択肢があり、そのひとつひとつが道になりうる。それぞれの道の先には、それぞれ異なるあなたの「ありうる自己像」が待っているだろう。
もちろん、さまざまな未来の自己像を思い描いたからといって、そのすべてが実現可能なわけではない。いくつかの自己像は、そこへ到達する道筋がはっきり見えていない。あなたにどのような未来の選択肢があるかは、いま生きている人生のストーリーの「足場」によって決まるからだ。