突然キャリアを絶たれる人が陥いる「6つのワナ」 「ライフシフト2」に学ぶ選択肢を広げる思考法

人生が多様化していくなか、自分らしい人生とは何なのかという問いは続きます(写真:kouta/PIXTA)
ベストセラーとなった『ライフ・シフト』は、人生100年時代、私たちの人生は直線的・画一的な3ステージから、各人各様のマルチステージへと移行せざるをえないと指摘した。
人生が多様化していくなか、自分らしい人生の物語を作るために、私たちはどんな問いと向き合わなくてはならないのか。こちらも14万部突破のベストセラーとなった『ライフ・シフト2』から、未来の選択肢を広げる6つの問いについて、本書から抜粋・編集してお届けする。
過去、現在、未来の考え方
私たちが人間として花開くための土台を成す要素のひとつが、人生に意味を与えられるストーリーを紡ぐ能力だ。
テクノロジーの進化と長寿化の進展に伴い、人生で経験する移行の回数が増えれば、人生のストーリーが進行する順序とストーリーの流れも変わる。
このように変化の激しい時代に生きる人間は、いくつかの重要な問いに向き合わなくてはならない。
「私はどのような職に就くのか」
「どのようなスキルが必要になるのか」
「どのようなキャリアを築くのか」
「老いるとはどういうことなのか」
といった問いだ。
自分の人生の進路を考える際、こう想定してみよう。まず、あなたの過去、現在、未来がある。過去に起きたことはすでにわかっているので、過去から現在へいたる道は1本しか描かれてない。
一方、未来に向けては、1本の確定した道は存在しない。現時点ではいくつもの選択肢があり、そのひとつひとつが道になりうる。それぞれの道の先には、それぞれ異なるあなたの「ありうる自己像」が待っているだろう。
もちろん、さまざまな未来の自己像を思い描いたからといって、そのすべてが実現可能なわけではない。いくつかの自己像は、そこへ到達する道筋がはっきり見えていない。あなたにどのような未来の選択肢があるかは、いま生きている人生のストーリーの「足場」によって決まるからだ。
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD