親子で絵が即上達!「テディベア」は最高の素材だ 「誰でも30分で上手に描ける」4ステップとは?

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最後は、リアルで愛らしいテディベアを完成させる「仕上げ」のステップです。

【ステップ④】仕上げ/制限時間5分

光の当たる部分「ハイライト」を強調することで、陰影と対比し、さらに絵がいきいきとしてきます。鼻に2カ所、左右の目にもハイライトを入れます。白く残しておく方法と、あとから消しゴムで消す方法があります。

ふわふわの毛並みは、テディベアの愛らしさの大切なポイントですね。輪郭を囲うように毛並みを描いていきましょう。ポイントは、線のタッチや長さ、角度に変化をつけることです。線が硬くなったり、長さがそろいすぎたりすると、まるで「雷に打たれたように」、あるいは「サボテンみたいに」なってしまうので、ほどよく力を抜いて「あえて不規則に描く」のがコツです。これは、草や木の葉、動物の毛並みなどの質感を表現するときに使われるテクニックです。

最後に、陰影を「ぼかす」ことで、より洗練されたアーティストのような絵に仕上がります。自分の指を使っても、折りたたんだティッシュや紙ナプキンでぼかしても、どんな絵にも使えるワザなのでぜひ覚えてくださいね。

顔のパーツを描き込み、毛並みを表現し、最後に全体的に陰影をつけて指でぼかしたテディベアの完成図(出所:『誰でも30分で絵が描けるようになる本』)

子どもの可能性を広げる「キスラー式」

子どもも大人も、早い段階で「自分にも描けた」と思い、コツをつかんだと感じるほど、また絵が描きたくなり、ますます絵が上達するものです。

私はワークショップやサマースクールなどで、数万人に絵の描き方を教えるなかでそのことを実感し、さらに子どもたちは「絵を描くこと」を通じて、「創造力」や「コミュニケーション能力」「自己肯定感」などを高めていくことを、40年の経験から確信しています。

何度も何度も失敗をくり返して学ぶやり方ではなく、鉛筆をもつ手が止まってしまいそうなときには、「小ワザ」や「ヒント」「テクニック」を伝授して、「上手に描けるコツ」をつかんでもらうのが「キスラー式メソッド」です。

「才能がないから絵を描きたくない」あるいは「うちの子、絵が苦手みたい」などとネガティブに考える必要はまったくありません。絵を描くことに、特別な才能はいらないのです。

誰でも「コツ」さえ知れば、楽しく、上手な絵を描くことは可能です。私が「キスラー流30分方式」に込めたそうしたメッセージを、「テディベア」のレッスンを通じて、ぜひ体験してみてください

マーク・キスラー 画家、アーティスト、絵画講師

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Mark Kistler

画家、アーティスト。世界で最も人気のある著名な絵画講師のひとり。アメリカの大人気番組『マーク・キスラーのイマジネーション・ステーション』の司会を長年務め、優れたテレビ番組、テレビ業界の功績に与えられる、最も権威ある文化賞のひとつ「エミー賞」を受賞。15歳のときに、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』に触発され、「子どもたちに絵を教えること」をライフワークとしてスタート。現在も毎年、全米各地の学校を訪れ、数万人の大人や子どもに向けて「3Dの絵を描く」教室や、家族向けワークショップを開催している。著作は、ドイツ、ロシア、中国、韓国、ポーランド、ウクライナなど世界中で翻訳され、累計100万部を超える。

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