6年間「死体役」をやり続けた彼女が見つけた道 サヘル・ローズさん、目標は遠くに置くといい
そして、「失敗することこそが成功だ」と思って、まずは一歩踏み出してみる。何かをやろうとすると、批判をしたり、鼻で笑ったりする人が出てくるけれど、笑わせておけばいいです。「いつか、その人たちの声が届かない位置に行くんだ」と心に誓って、ただひたすらに前を向いて歩いていけばいいと思います。
夜寝る前に、私がいつも思い描いているのは、「未来の自分がいる位置」です。自分がどこを目指しているのか。目を瞑って、そのビジョンをありありと描きます。脳は、イメージした場所に向かって、進む手助けをしてくれますから。大切なのは、「自分にはできるんだ」って、信じてあげることです。
混迷の時代を生きる新社会人に伝えたいこと
――長引くコロナの影響により、経済状況が厳しくなる中、新社会人として新たな一歩を踏み出した方たちに、ぜひメッセージを。
コロナ禍や不安定な世界情勢によって、これから先、経済的に厳しくなる恐れもあるでしょう。仕事においても対面でのコミュニケーションが減っている中、相手の表情から真意を読み取ることが難しく、特に新人の方は不安や戸惑いをおぼえる場面も少なくないかもしれません。
でも、この混迷の時代に歩き出した新社会人の方たちは、一つ二つとハードルが高い分、何倍もの成長ができると感じています。今、直面している壁ややりづらさをどう工夫して乗り越えていくか。厳しい時代を生き抜いた経験は、これから数十年先に自慢できる財産になると思います。ある意味、ポジティブに捉えてみるといいんじゃないかなと。
私たちはありがたいことに、平和な日本で暮らすことができています。確かにジェンダーの不平等の問題は根強く残っていますが、それでも男女ともに均等に学べる機会があり、それぞれが自由な発言ができる環境にあります。世界の国々と比べたら、恵まれていると思うのです。その恩恵に今一度目を向けてみると、見方が変わるかもしれません。
もちろんこれから働いていく中で、疑問や葛藤も出てくると思います。そうしたら、ノートに書いてみるといいですよ。日々感じること、苦しいこと、本当はこうなりたいと思うこと。特に、こうなりたいという目標は、自分の目に見えるところに書いておくのがおすすめです。
どうか新社会人の皆さんが、自分が信じる道を、生きたい人生を力いっぱい歩むことができますように。
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