「ネガティブな感情」抑えてはいけない本当の理由 感情を「麻痺」させても同じことは起こりうる
サラというクライアントの例を紹介しよう。彼女は気になる人ができたので、思い切って話しかけてみた。それから数日間、メッセージをやりとりしたり、電話で話したりしていたが、彼からの連絡が途絶えてしまった。
サラはスマホを見つめながらずっと待っていたが、メッセージは送られてこない。その結果、彼女の頭の中は、「誰も私に関心がない。私のためにわざわざ時間をつくろうなんて思わない。それは私がブスだからだ」という考えでいっぱいになり、悲しみに打ちひしがれた。
彼女はこのネガティブな感情を、ポジティブな感情に変える必要があった。そこで私たちは、以下のステップ・バイ・ステップの「ネガティブな感情を別の感情に変える方法」を使うことにした。
ネガティブな感情を無視するのは、体内の毒をそのままにしておくのと同じようなものだ。
自分が感じていることを、すべて理解できるようになろう。
ここでの目的は、自分にポジティブな思考を強制することではない。ネガティブな思考をもっと健全なものに変え、自分の気分を向上させることが目的だ。
ネガティブな感情を抑圧するのは、今日でおしまい。
その感情を、バイブスの周波数が上がる別の感情に変えるようにしよう。
ネガティブな感情を別の感情に変える方法
1 感情に名前をつける
感情の状態を変えるには、まず自分が何を感じているのかを知る必要がある。サラの場合、感情の名前は「悲しみ」と「恐怖」だ。そしてさらに深く掘り下げたところ、そのほかに「捨てられたという絶望感」「不安」という感情もあった。
2 自分に質問をする
次のステップは自分に質問することだ。
「なぜその感情なのだろう?」
「どんな思考からその感情が生まれたのだろうか?」
サラが悲しみを感じていたのは、彼からメッセージの返信が来なかったからだ。
そこから彼女の中に、「誰も自分のために時間をつくらない、誰も自分に関心がない、なぜならブスだからだ」という思考が生まれた。その結果、彼女は孤独で悲しくなった。